誰が一番偉いか⑥

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2025.10.25
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 9章
放送日
2025.10.25

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。今週はルカ福音書9章から学んできました。弟子たちが「誰が一番偉いか」という議論を始めたことを、イエス様が心の内を見抜かれたのです。そしてイエス様はおっしゃいました。「あなたがた皆の中で一番小さい者が、一番偉いのです」私たちは今日、「自分が一番小さい」と自分のことを思っているかと問われます。「そこそこ小さい」ではありません。「結構小さい」でもありません。「一番小さい」という自己理解です。「一番偉くなるために、一番小さいフリをする」という謙遜の演技をするのでもありません。自分が本当に「一番小さい」と思っているのかどうかが問われているのです。
聖書に出てくる伝道者パウロは、若い頃「使徒たちのうちで最も小さいもの」と自分のことを言いました。その後「弟子達のうちで最も愚かなもの」といい、その晩年には自らを「罪人のかしら」と表現しました。神様はパウロが年を重ねながら、「自分こそが一番小さい」と本当に思っていく場所へと連れて行かれるのです。そしてイエス様は、「一番の罪人だ」と理解するところに、「一番偉い」があるとおっしゃるのです。信仰とはなんと不思議な世界なのかと思います。罪深い自分が、なおなお神様の憐れみにすがっていく、そこに「信仰の偉さ」があるのです。
赤ちゃんは親がいないと何も出来ません。自分のオムツを変えてもらうのも自分では出来ません。私たちも同じです。イエス様に替えてもらうよりほかないのです。そこで神様にすがっていく。いつのまにか自分で大人になってしまったような顔をして、偉い顔をして、人を見下す者となっていきやすい私たちです。今日も、私たちの「心にある考え」を知っていてくださるイエス様が、「どれだけ偉くなろうとしていた」私を知っていて、このラジオに招いてくださいました。その心のなかにある思いはすでにイエス様にバレています。そうであるならば、イエス様の前に強がる必要などありません。自分のなかにある愚かさを神様と人の前に正直に出せばよいのです。そしてこの世の物差しとはぜんぜん違う物差しで自分を測ってくださるイエス様によって、「偉くならないように」「小さくなるように」という私たちの人生の偉さの物差しを神様から受け取りたいと思います。

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