平和をつくる者の幸い

出演者
中山信児
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

もっと詳しく見る

アップロード日
2025.10.14
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 5章9節
放送日
2025.10.14

いいね登録

     登録数:0

いいねリストを見る

「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。菅生キリスト教会牧師の中山信児です。
今週は、イエス・キリストが山の上で話された「山上の説教」をご紹介しています。
イエス様は「山上の説教」の中で、「平和をつくる者は幸いです」と言われました。
私たちは戦争や争いの絶えない世界に生きています。イエス様の時代にも戦争や侵略は絶えませんでした。イエス様が歩まれたパレスチナの土地もローマ帝国に侵略され、支配されていました。旧約聖書が書かれたヘブル語では、「平和」のことを「シャローム」と言います。聖書の教える平和は、ただ争いがないというだけではなく、争いの原因がすべてなくなり、あらゆる人が豊かに満たされている状態を言います。
2019年12月、悲しいニュースが世界を駆け巡りました。アフガニスタンで人道支援をしていたクリスチャン医師の中村哲さんが銃撃されていのちを落としたのです。
中村哲さんは最初、医師としてアフガニスタンに行かれましたが、人々が生きるために必要な水が足りないことに気づきます。彼は土木工事をゼロから学び、支援金を集め、現地の人々が自分の手で用水路を掘って、集落に水を引くことができるように励まし、指導してきました。それによって、生活や農業に必要な水が備えられ、65万人以上のいのちが救われた、ということです。
中村さんは、いろんな対立や争いがある危険な地域で、現地の人たちにいつも「やられても、やり返してはいけない」と話しておられたそうです。平和を守る心を伝えながら、争いの原因になる水や食料の問題を、現地の人たちと一緒に解決したのが中村哲さんでした。中村さんが始めた事業は、中村さんが亡くなった後も継続しています。平和を作るために生き、平和のために死んだ中村哲さんの生涯は、「神の子どもと呼ばれる」にふさわしいものだと思います。
もう一度、イエス様のことばに耳を傾けましょう。「平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるからです」
あなたの上に、神様からの祝福が豊かにありますように。

コメント

番組に対するコメントはまだありません。ぜひ感想をお願いいたします。

コメントを投稿する

お問い合わせ