栄光に輝く主

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.05.03
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ピリピ人への手紙 2章6節
放送日
2019.05.03

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世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。
 イエス・キリストの生涯を記した福音書の中に、イエス様がペテロとヨハネとヤコブの三人を連れて、高い山に登られたという出来事が書かれています。
 山につくとイエス様は祈り始められました。すると弟子たちは、疲れていたのでしょう、眠気をもよおしてうとうとし始めてしまいました。その時でした。彼の眠気を吹き飛ばしてしまう出来事が目の前で起こったのです。それはなんと、白く光り輝く栄光の姿に変貌したイエス様の姿を見たんですね。
 イエス様について、聖書が私たちに教えている大切なことは何でしょう。ピリピ人への手紙2章6節にはこう書かれています。「キリストは、神の御姿であられるのに、神としてのあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を空しくして、しもべの姿をとり、人間と同じようになられました。」こう教えています。本来イエス様は、光輝く神なるお方であるにも関わらず、それを捨てて人として来きてくださったと教えているんですね。
 旧約聖書イザヤ書53章2節には、「彼には見るべき姿も輝きもなく、私たちが慕うような見栄えもない。」と書かれていますが、イエス様の本来の姿は栄光に満ち光り輝いているんです。弟子たちはここで、神のみ子としての輝かしい御姿を見たわけですね。
 人間はどこかで上に上に登りたがる癖を持っているように思います。あの人より私の方が上。この人より絶対下になりたくはない。上に上にと登りたがるのです。もちろん向上心を持つことはとても大切なことですが、ともするとこうした思いが、間違った優越感や劣等感を生み出してしまうこともありますね。
 しかしイエス様の姿はどうでしょう。栄光に満ち溢れた方であるにもかかわらず、上から下に降りてくださったのです。それも栄光をかなぐり捨てて、私たちと同じ人として来てくださいました。そればかりか、しもべの姿となってきてくださったと聖書は教えています。
 人が上に上に登りたがる時、いつしか高慢を生み出します。しかし、上から下に降りてきてくださった方がいます。イエス・キリストです。私たちはこのキリストの謙遜の姿を通して、人としてどう歩むべきかを知り、このイエス様の謙遜が永遠の救いをもたらすことになることを聖書から知ることができるのです。

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