「世の光」の時間です。愛知県春日井市にあります春日井聖書教会・協力牧師の水谷潔です。
新約聖書のヨハネの福音書2章のはじめには、イエス・キリストが、水をぶどう酒に変えた奇跡が書かれています。カナという村で、婚礼、結婚のお祝いがありました。当時の婚礼は、何日もの間、長ければ1週間にわたって続いたそうです。しかし、想定外のことが起こります。ぶどう酒が尽きてしまったのです。当時、ぶどう酒を切らせるようなことになれば、婚礼は台無しとなり、新郎の家族は、面目を失いました。しかし、イエス様は、水をぶどう酒に変えてくださり、婚礼は何事もなかったかのように続いていきました。
この出来事について、新約聖書ヨハネの福音書2章11節はこう語っています。「イエスはこれを最初のしるしとしてガリラヤのカナで行い、ご自分の栄光を現された。それで、弟子たちはイエスを信じた」
聖書によれば、水がぶどう酒に変わったことを知っていたのは、イエス様の母であるマリアと水を一杯瓶に満たした、そして運んだ給仕たちだけでした。実は、弟子たちは、婚礼の席にいて、見ていなかったのです。しかし、後に、その出来事を知ったのでしょう、弟子たちはイエス様を救い主として信じました。
そのことは今の私たちも同じです。水がぶどう酒に変わるような超自然現象を私たちは、おそらく一生、見ることはないでしょう。しかし、自然の法則さえ変えることのできるイエス様のされたことを聞いて、救い主だと信じることはできるのです。
ある飲んだくれの男性が、イエス様を信じてクリスチャンになりました。同僚が彼をからかって言います。「水がぶどう酒になったなんて本気で信じているのか」彼は応えます。「ああ、信じているよ。僕の家に来てごらんよ。お酒がタンスに変わったんだ」稼いだお金のほとんどがお酒に変わってしまい、家具一つ買うこともできなかった彼は、イエス様を信じて、変わったのです。
2000年前、水をぶどう酒に変えてくださったイエス様は、今も、信じる者を変えてくださいます。