「世の光」の時間です。静岡県小山町にある、招待福音教会の伝道師、吉田真輝です。
「流れ星を見たら、消える前に３回願い事を唱えると、叶えられる」この話を初めて聞いた時、とてもわくわくしたことを覚えています。でも、流れ星は本当に一瞬ですよね。私は小学生の時、流れ星を見て「金！金！金！」と唱えた記憶があります。
キリスト教では、神様に願うことを「祈り」と呼びます。ただし、キリスト教の「祈り」は、ただ願い事を叶えてもらうのとは、少し違います。「祈り」とは、「神様に委ねること」です。
新約聖書には、このような教えがあります。ピリピ人への手紙 4章6～７節。
「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、すべての理解を超えた神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます」
私たちの生活には、いろんな心配があります。進路のこと、お金のこと、人間関係のこと。でも聖書は、「あなたが握っているものを神様に委ねるなら、神の平安があなたを守ってくれる」と言います。
先日、友だちに連れられて、ある小学生の女の子が教会に来ました。私はその日、友人２人とたまたま教会にいて、みんなで一緒にバレーボールをして遊びました。何気ないことでしたが、それから何日か経ってから、こんなことを聞きました。実は、その女の子のご両親は離婚されていて、その子は不信感から男性に近づくことは、全くなかったそうです。それにも関わらず、あの日は、私たちおじさん３人と一緒に遊んでいました。女の子のお母さんは、本当にびっくりしていたそうです。これは小さなことかもしれません。しかし、あの時、あの女の子の心に、神様の平安があったんだなあと思います。両親が離婚して、傷ついた心に、神様がともにおられたのです。
神の平安は、私たちが生きる現実の中にあります。辛い現実の中でも、その問題が未解決であっても、神の平安は、存在し得るのです。
この神の平安が、今日、あなたの心にも共にありますように。