「世の光」の時間です。静岡県小山町にある、招待福音教会の伝道師、吉田真輝です。
私は幼稚園生の頃、泳ぐことが苦手でした。家族でプールに行った時のことです。腕につける小さな浮き輪をつけてもらいました。お父さんは、「この浮き輪をつけているから安全だよ！」というのですが、私は、信じられず、パニックになって泣いた思い出があります。
聖書の一節には、パニックになって泣きそうな、イエス・キリストの弟子たちの様子が描かれています。
ある日、弟子たちは舟で湖を移動していました。あいにく天気は悪く、強い向かい風が吹いていたため、弟子たちは大変苦労しました。そんな弟子たちの様子を知り、イエス様は、湖の上を歩いて、弟子たちのところまで来られました。しかし、イエス様を見た弟子たちはびっくり。「あれは幽霊だ！」と言って、恐ろしさのあまり、パニックになって叫びました。怯えた弟子たちを見て、イエス様は言います。
新約聖書 マタイの福音書14 章27 節。
「イエスはすぐに彼らに話しかけ、『しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない』と言われた」
すると、ペテロという弟子の1人は言います。「あなたが本当にイエス様なら、私も水の上を歩けるようにしてください」そしてなんと、ペテロは本当に水の上を歩いて、イエス様の方に行きました。ところが、そこで強い風が吹きます。ペテロは強い風を見て、怖くなり、沈みかけてしまいました。イエス様は、ペテロをつかんで言われます。「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」
初めはイエス様の方を見て、歩き始めたのに、ペテロは強い風を見て、沈みかけてしまいました。私たちの人生にも、強い向かい風が吹くことがあります。そんな時、強い風ばかりを見ていると、私たちは、沈みかけてしまうのです。イエス様が弟子たちの元に来た時、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われました。これは、あなたに向けられたことばでもあります。
イエス様に信頼して、あなたもお近くのキリスト教会に行ってみませんか。強い風の中でも、手をつかんでくださるイエス様に、あなたが出会うことができますように。