「世の光」の時間です。福井誠です。街はクリスマスの雰囲気で彩られています。寒い季節ではありますが、イルミネーションや教会で灯るアドベントリースのろうそくが、希望や平和、喜び、愛を表し、私たちの心にも温かさを届けてくれます。
さて、今週はクリスマス・スペシャルということで、イエス・キリストの生涯をたどりつつクリスマスの本当の意味を一緒に考えていきたいと思います。今日はその第1回、「アドベント」ということばの意味についてお話しをします。

旧約聖書イザヤ書9章2節「闇の中を歩んでいた民は大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が輝く」

アドベントはラテン語で「到来」を意味し、クリスマス前の4週間ほどの期間を指します。キリスト教では、イエス・キリストの誕生を待ち望む時期であり、同時にイエスが再びこの世に来られることへの希望を持つ期間でもあります。では、なぜアドベントは「希望を持つ期間」と呼ばれるのでしょうか。
それは、イエスの誕生が、闇の中に光が差し込む出来事として約束され、その通りに実現したからです。今からおよそ2700年前、預言者イザヤは「闇の中を歩む人々に光が輝く」と語りました。どんな不安や困難の中にあっても、神は新しい希望を与えてくださる。これが、そのメッセージでした。そして、イエスはイザヤの預言通り、およそ2000年前にこの地上に現れ、多くの人に希望を与えました。さらに、イエスがいつの日にか再び来られる日があるという信仰も、アドベントの大切な意味なのです。
毎日の忙しさの中で、一度立ち止まり、イエスという光に心を向けてみましょう。そうすることで、新しい希望が生まれます。クリスマスのイルミネーションのように、イエスの愛が皆さんの心を照らしますように。では明日もまたお聞きください。