「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。モンゴルキッズの家・代表の高見澤栄子です。
クリスマスが近づいてきましたね。今日は、天使ガブリエルに会ったひと組の老夫婦、エリサベツとザカリヤについてお話しします。
エリサベツとザカリアは、祭司の家系で、神の前に正しく歩んでいた敬虔な夫婦でした。ですが、長い間子どもを授からなかったのです。それは、当時の社会では深い悲しみと恥を意味しました。
そんなザカリヤが、当番に当たって神殿で一人で香をたいて祈っていると、突然、天使ガブリエルが現れて言いました。
「あなたの祈りは聞かれた。妻エリサベツは男の子を産む。その子をヨハネと名づけなさい」歳をとっている妻のことを考えると、ザカリヤにはそのことばは信じられませんでした。
しかし、やがて本当にエリサベツは身ごもり赤子が生まれます。喜びにあふれて、「主なる神は私の恥を取り除き、私を顧みてくださいました」と感謝します。　
この子の誕生は、単に、信仰深い夫婦の念願が叶った、というだけではありません。生まれる子は、半年後に来られるすべての人の救い主のために道を備える人物となるからです。この子は、「ヨハネ」という名が付けられ、仙人のような生活をし、当時の、神から心の離れてしまったユダヤの民に悔い改めを語りました。そして洗礼を授けたので、洗礼者ヨハネと言われるようになりました。
ヨハネも、イエス・キリストも、天使の告知によって生まれました。どちらの赤子も奇跡的な誕生ということで類似していますが、決定的な違いがあります。それは、ヨハネは夫婦の間に生まれた一人の人間ですが、イエス・キリストは神の力によって生まれた「神のみ子」という点です。この偉大なみ子イエス・キリストの誕生という、人類史上最大の出来事に備えられた先駆者が、洗礼者ヨハネでした。彼もまた、神の格別な介入によって生まれた人物だったのです。
クリスマスは、神の国が地上の世界に深く関わる超自然の出来事です。
今年のクリスマスが、あなたにとって人知を遥かに超えた神の愛を体験する時となるようにお祈りしています。