「世の光」の時間です。静岡県小山町にある、招待福音教会の伝道師、吉田真輝です。
私が通っていた幼稚園では、おやつの時間に「煮干し」が出てきました。私は、てっきり「ニボシ」という魚がいるのかと思っていましたが、後になって、「煮干し」の多くは、イワシを干したものだと知りました。イワシは、小さい頃には、「シラス」、大きくなると「イワシ」と呼ばれます。このように、成長によって呼び名が変わる魚を「出世魚」と言うようですね。
旧約聖書には、大出世を遂げた「ヨセフ」という人が登場します。
ヨセフは、12 人兄弟でした。大家族に生まれたヨセフは、兄弟の中で一番お父さんに愛されます。食事も、洋服も、ヨセフだけ豪華なものが与えられました。もちろん、他の兄弟たちは、いい気がしません。ヨセフを憎んだ兄弟たちは、なんとヨセフをエジプトに売り飛ばしてしまいます。しかしヨセフは、その能力が買われ、やがてエジプトで王の次に位の高い、総理大臣にまで大出世します。ある時、ヨセフの家族が住んでいる地方で、大飢饉が起こりました。そこで、ヨセフの兄弟たちは、食料が豊かなエジプトに助けを求めることにしました。兄弟たちは、総理大臣になった、ヨセフの元に来ます。まさか目の前の総理大臣がヨセフだとは思わず、兄弟たちは、食料を求めます。一方、ヨセフは、彼らが自分の兄弟たちだとすぐに分かりました。ヨセフは、兄弟たちが懐かしかったのでしょう。隠れて、声をあげて泣きました。実は、ヨセフが泣いたのには、もう一つ理由があります。それは、「自分がエジプトに来たのは、家族を救うための神様の計画だったのだ」と気付いたからです。
旧約聖書 創世記 45章7節。
「神が私をあなたがたより先にお遣わしになったのは、あなたがたのために残りの者をこの地に残し、また、大いなる救いによって、あなたがたを生き延びさせるためだったのです」
神様は、ヨセフの家族全員が救われるように、大きな計画を用意しておられたのです。あなたの周りに、キリスト教会に行っている方はいますか。その方は、あなたも教会に来るようにと、先に遣わされたヨセフかもしれません。あるいは、あなたがヨセフとなって、先に教会に行くように、神様が計画されているかもしれません。
神様の大きな計画を、あなたが知ることができますように。