「世の光」の時間です。愛知県春日井市にあります春日井聖書教会・協力牧師の水谷潔です。
お笑いタレントのハイヒールモモコさんは、高級ブランド、シャネルが大好きで多くのアクセサリーを持っているそうです。そして、それらをアクセサリーケースではなく、意外なものに並べて保管しています。さて、その意外なものとは何でしょう？ 。
それは、餃子が並べてられているあのプラスチック製のケースです。モモコさんによれば、あの大きさやあの傾斜がアクセサリーを並べるのにちょうどいいのだとか。それにしても、餃子のケースに並べられたシャネルのアクセサリーとは、何というミスマッチでしょうか。
この中身と器のミスマッチを知って、聖書のことばを思い起こしました。新約聖書コリント人への手紙第二4章7節をお読みします。「私たちは、この宝を土の器の中に入れています。それは、この測り知れない力が神のものであって、私たちから出たものではないことが明らかになるためです」
ここでの宝はイエス・キリストを救い主とする聖書の良い知らせ、「福音」を意味するようです。この聖書のことばによれば、クリスチャンとは、福音という光り輝く宝を、土の器に入れたような存在なのです。土の器というのは、土を食器などの形にして焼いただけのもので、当時、最も粗末とされた器なのです。土の器、それは、人間の持つ様々な弱さや欠点、限界などを示しています。
この中身と器のミスマッチの理由を、聖書は「この測り知れない力が神のものであって、私たちから出たものではないことが明らかになるためです」と記しています。強い人、優れた人だと、器が褒めたたえられてしまいます。そして、中の宝は無視されてしまいます。ですから、福音が持つ神様の力が人からでない、神様から出ていることが明らかになるために、神様は福音という光り輝く最高の宝を、あえて、弱い人、欠点のある人に託してくだるのです。
ラジオの前のあなたは、「教会に行くなら、もう少し品行方正にならなくては」「今のままの自分で、神様を信じていいのかしら」そう考えるかもしれません。しかし、聖書は言います。「今のままで、土の器のままがいいんだよ」と。神様はあなたが、そのままで、イエス様を信じることを願っておられます。福音という宝をあなたという土の器の中に宿すことを願っておられるのです。