知られないようにしなさい

出演者
福井 誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 一歩踏み出したいとき

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アップロード日
2025.02.25
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 6章3節
放送日
2025.02.25

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。今週は、福井誠が担当しています。今日もマタイの福音書からイエスのことばを味わってまいりましょう。今日は「知られないようにしなさい」と題してメッセージをいたします。新約聖書マタイの福音書6章3 節をお読みします。

「あなたが施しをするときは、右の手がしていることを左の手に知られないようにしなさい」

コロナ感染症拡大がほぼ収束して、私も海外に出張に出る機会が増えました。しかし、4年も海外渡航がご無沙汰している間に、また海外の途上国も様変わりした感があります。以前は、空港を降りて、町へ出ると、手を出して施しを求めたり、また物を売ってきたりする子どももめっきり少なくなったように思います。しかし、貧困が解決しているわけではないのです。ただ、助け方の問題がある、と私は常々思うところがありました。
やはり日本人は、お金を持っていると思われることもあって、支援の要請というものは多いわけです。しかしそこで、「魚を与えるのではなくて、魚の釣り方を教える」という言い方もあるように、依存させず、自立していける支援の仕方というものがあります。そしてさらに、支援する側も、心得ていなければならないことがあると私は思います。つまり、人は、どうしても支援をしたことを誇りとしてしまう。自分が支援したことでいいことをした、という満足感に留まらず、それを誰かに認めてもらいたい、自分がいい人であることをわかってもらいたくて、支援をすることもあるのです。
イエスは、人に施しをするときは、「右の手がしていることを左の手に知られないようにしなさい」と語られました。つまり、人の目に見えるような、見せつけるような施しではなく、隠れたところで見ておられる神がわかればよい、という施しのあり方を語っています。人助けは、ことさら意識して行うものではなくて、気が付いたらしているようなものです。神は、そのような施しを喜び、祝福されるのです。

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