「世の光」の時間です。お聞きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。
今日は、旧約聖書のホセア書3章からお話をします。
ホセアは、自分の家庭を人々に見せることで、神のことばを語った珍しい預言者です。ホセアの家庭には、問題がありました。ホセアの愛する妻が浮気をしていたのです。
当時の国は、ホセアの家庭と似たような問題を抱えていました。国は、南北に分裂して、人々は、まことの神に背を向けて、異教の神を拝んでいたのです。人々は、異教の神に浮気をしていたのです。
神はまず、そんな人々に、回復を約束されました。それは、再び国は一つになり、人々は、神との信頼関係を回復するという約束でした。回復の約束を語った後、神は、ホセアを通して、人々の不信仰を指摘し、それがどんなにひどいことであるかを諭されました。
そして、異教の神々を拝む偶像礼拝をやめるようにはっきりと言われました。そしてそのあとで驚くべきことに愛のことばを語られたのです。
「わたしは永遠に、あなたと契りを結ぶ。義とさばきと、恵みとあわれみをもって、あなたと契りを結ぶ。真実をもって、あなたと契りを結ぶ」
これは神からのプロポーズであると言えます。
さらに神は、ホセアに、言われました。「あなたは、奴隷となってしまったあなたの妻のところに行きなさい。そして、ちょうど、ほかの神々に心を向ける者たちを、わたしが愛しているように、あなたも浮気をしているその女を愛しなさい」
神のことばを聞いたホセアはその通りにしました。その時彼の妻は浮気相手に捨てられて奴隷となっていたようです。ホセアは、奴隷を買い戻すための贖い金を払って彼女を救い出したのです。
この出来事は私たちと全く関係のない出来事ではありません。愛の神は、罪の奴隷となっている私たちのために、キリストを、私たちを救うための贖いの代価としてくださったのです。キリストが十字架で死んでくださることによって、私たちは罪から解放されて救われたのです。