「世の光」の時間です。宮崎県宮崎市にある、佐土原キリスト教会の牧師、吉行孝彦です。　
以前、私共の教会の看板には「神は愛です」という聖書のことばが書いてありました。40年も前、教会に特別講師をお招きした時、その方が言われました。「『神は愛です』と書かないで『神は愛ですか』と書けば人々が関心を持つんですよ」。「そんなもんかな」と思って聞いたのですけども…神は本当に愛でしょうか。何によってそれが確認できるでしょうか。
ヨハネの福音書3章16節「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである」。神様はご自分の独り子イエス様を世に送られました。しかしイエス様は生まれると直ぐに王にいのちを狙われました。伝道者として立たれた後も、指導者たちはイエス様を敵視し殺そうしました。十字架を描いた映画「パッション」には、イエス様を陥れようとする指導者たち、イエス様を痛めつけるローマ兵、回りで囃し立てる群衆など、人間の醜さ、恐ろしさが溢れていました。神が愛された世とは、そういう世なのです。私の心にも醜いものが溢れています。
そしてその世、つまりこの世界はやがて終わりの時を迎えると聖書は語っています。自分勝手な生き方をしてしまうこの世の私たちですが、神は滅びに向かっていくその私たちをご覧になって悲しまれたのです。友人にお子さんが生まれた時、尋ねました。「子どもが生まれると神の愛が分かると聞くけれども、神の愛が分かるようになりましたか」。彼は言いました。「神がどんな思いで自分たちを見て下さっているか、それは分かるようになった気がするけれど、他人のために自分の子どもを犠牲にする愛は僕には分からない」。神様は罪の無いイエス様を世に送り、イエス様に私たちの罪の罰を全部負わせ、私たちの身代わりに罰し、私たちを滅びから救おうとされました。人間には理解出来ない愛です。ここにまさに神の愛が現れたのです。神は愛です。
聖書は語ります。「イエスはあなたのために十字架に架かられた。そのことを信じるなら、あなたもすべての罪を赦され、今ここから永遠のいのちを生きるのです」。この神の愛を、神が差し出しておられる永遠のいのちの祝福をご自分のものにして頂きたいと心から願います。お近くの教会にいらしてみませんか。