現された愛

出演者
山本陽一郎
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 死や命について考えているとき
  • 眠れないとき
  • 一歩踏み出したいとき

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アップロード日
2025.02.20
カテゴリ
人物・人生
放送日
2025.02.20

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。山本陽一郎です。
 私には弟が一人います。実は幼い頃、私はずっと、父は私よりも弟のほうを可愛がっていると思っていました。内向的だった私と違って、弟はいつも愛嬌たっぷりだったので、父の笑顔はいつも弟に向けられていると感じていたのでした。ところが、弟は弟で、ずっと「兄ちゃんは家族に気に入られて羨ましいな」と思っていたそうなのです。しかし、実際には、父の愛は、弟にも私にも、いつも注がれていたのでした。
 思い込みというのはなかなか面倒なもので、真実を知ることから自分を遠ざけてしまいます。
 似たような思い込みを、人は神様に対してもやりがちです。「きっと私のことなんて神様は知らない」「失敗を繰り返す自分に神様は愛想を尽かしているだろうな」「いや、そもそも神なんかいないだろう」。そんな様々な思い込みを、自分のほうでしているのかもしれません。
 私は10代の終わりごろ、学校に通えなくなり、悶々とした日々を過ごしていました。何をしてもうまくいかない現実の中、実は、思い詰めて、私は部屋で自分の命を絶とうとしたことがあるのです。その時、父が私を抱きかかえて懸命に助けてくれました。そして、「陽一郎、今日はいっしょに寝よう」と言って、私を布団に入れてくれました。シングルサイズの布団に男二人が添い寝するとすごく狭い。でも、その布団の中で、私はとても安心したのです。父がどれだけ自分のことを愛してくれているのかが分かったからです。こんなボロボロの状態で、恩知らずな息子なのに、それでも私を見捨てず、自分の息子として抱きしめてくれた父。決して器用ではないけれど、その愛を現してくれたのでした。
 まさにイエス・キリストは、神様の愛を私たちに現してくださいました。神に背を向けて歩んでいた私たちを、この方は愛し、救い出し、いのちを与えるために来てくださったのです。たとえこちら側の思い込みがあろうとも、神様はあなたを愛しておられます。その事実をイエス・キリストはことばによって、生涯によって、そしてご自分の十字架によって現してくださったのです。ここに愛があります。愛はイエス様によって現されたのです。

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