「世の光」の時間です。今週は愛知県名古屋市の富田キリスト教会の牧師、黒木昭江がお届けします。
今日は大晦日です。皆様にとって今年はどんな一年でしたか。2024年、私たちは、元日から大きな地震に見舞われました。世界に目を向けても、戦争は終わらず、貧困は拡大しています。身近なところでも悩みに見舞われたかもしれません。
でも。そんな一年も今日で終わりです。明日を迎えるにあたって、ご一緒に聖書のことばに耳を傾けてみませんか。旧約聖書イザヤ書43章19節という箇所をお読みします。「見よ、わたしは新しいことを行う。今、それが芽生えている。あなたがたは、それを知らないのか。必ず、わたしは荒野に道を、荒れ地に川を設ける」。これは神様のことばです。神様はこのことばを、戦争の傷を負って絶望している人々にお語りになりました。彼らは幼い頃から、神様を信じて生きてきた人々でした。
しかし。戦争からの復興を願っても、なかなかうまくいかない。神は本当に助けてくれるのか。結局、希望は見いだせないのではないか。そんな思いに陥っていたのです。しかし神は嘆く人々に語られます。……いや、わたしは新しいことをちゃんとする。まるで荒野のようになってしまっているあなたの心に、救いに通じる道を、希望が流れて来る川をちゃんと設ける。
番組のお聞きの皆様も、心が荒み、荒野のようになっているかもしれません。干からびた荒れ地のようになっているかもしれません。
神様はそんな私たち一人一人にも同じことばを語ってくださいます。その荒野に道を設け、その荒れ地に豊かな川の流れを設ける。
明日は元日です。キリスト教会では、元旦礼拝が行われているところもあります。ぜひ、お近くの教会にお出かけください。
では良いお年をお迎えください。番組をお聴きのすべての方々の上に、神様の祝福がありますように。