わたしの心だ。きよくなれ

出演者
山本陽一郎
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 元気をもらいたいとき

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アップロード日
2024.10.08
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 5章12,13節
放送日
2024.10.08

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。山本陽一郎です。
私の祖父は巨人戦の野球中継を観ながらアンチ巨人を公言していた人でしたが、何かに対して否定的な立場を取ることをアンチといいます。ネットの世界では、反対意見を押し付けたりする人を指します。
ところが、自分が自分のアンチになってしまう場合というのもあるんですね。たとえば、人から褒めてもらった時、「そんなことない。私なんて全然ダメ」とつい言ってしまうとか。謙遜しているのかもしれない。でも、「自分は取り柄がない」「私が幸せになれるわけがない」、そんなふうに自分を下げて、否定して、自分のアンチになってしまう人が今、増えているといいます。
新約聖書ルカの福音書5章。その登場人物の一人に、全身をツァラアトという重い皮膚病に冒された人がいます。この人はイエス・キリストの前に出て、ひれ伏して叫びました。「あなたなら私をきよくすることができます!」と。
ツァラアトは治療法がなく、感染した人は治るまで、あるいは死ぬまで社会から追放されました。感染してしまうからというのはもちろんですが、さらにもう一つ、ふれると宗教的な意味で汚れると考えられていたからです。
だから、ツァラアトに冒された人は、どうしても人前に出る必要のある時には誰にも近づかないよう、また近づく人には「私は汚れています」と、自分自身で伝えなくてはいけなかった。
「私は汚れている」。心に浮かぶほど、口にするほど悲しくなることばです。それは自分を否定することばであり、自分は幸せをもたらさない、幸せにふさわしくない存在であるという意味をもつことばです。
ところが、「イエスは手を伸ばして彼にさわ」ったと聖書に書かれています(5章13節)。なんとイエス様は、自分から手を伸ばして彼にふれたのです。そして言われました。「わたしの心だ。きよくなれ」。この人は癒やされました。自分を丸ごと受け入れてくださる方に出会えたのです。
イエス様は私たちに、「もう、あなたは自分のアンチにならなくていい。あなたは生きていていいのだ。わたしがあなたを生かすから」と言ってくださるのです。「わたしの心だ。きよくなれ」。私たちの存在を受け入れ、罪から救ってくださるこのお方の声を、私たちも聴こうではありませんか。

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