ただ信じなさい①
- 出演者
- 大嶋重徳
- 制作
- PBA 太平洋放送協会
- 再生時間
- 5min
もっと詳しく見る
- アップロード日
- 2025.08.11
- カテゴリ
- 人物・人生
- 聖書箇所
-
[新約聖書] ルカの福音書 8章
- 放送日
- 2025.08.11
彼はユダヤ教会堂の責任を持っている人でした。会堂で何か問題が起こった時にはその判断を任され、会堂に問題を起こすメンバーが居るならば除名にすることさえも出来る、その地域で尊敬される立場の人でした。その彼がイエス様のもとへと走り寄ってきて「イエス様、どうか我が家にお越しください」とひれ伏してお願いしたのです。彼には12歳になるたった一人の娘がいました。その一人娘が病気になり、死にかけたのです。この時代はよく病気が流行ったり、子どもであっても早くいのちを失ったりする機会が多々ありました。しかし、自分のたった一人の娘が12歳まで無事に育ってこられた。ヤイロ夫婦にとってどれだけ感慨深いものがあったでしょうか。さらに12歳というと、当時は「もう嫁にやっても良い」と考えられる年齢でした。「ここまで育ったのか」「誰が娘の結婚相手にふさわしいだろうか」「娘婿と自分はうまくやっていけるだろうか」と楽しくいろいろ考える年頃になったのです。また聖書の舞台のイスラエルにとって12とは、イスラエル12部族、12使徒など特別な数字でした。「神様に守られて、ここまでこれた」と、神様に感謝を表す年齢でもあったのです。
しかし、その娘が12歳のある日突然死に瀕する病にかかってしまった。神様への感謝の祈りは、そのまま「神様なぜですか」と問いただす祈りに変わったでしょう。「死にかける」状態に入るまでの時間、ヤイロは父親としてありとあらゆる医者に相談にいったでしょう。手を尽くしました。しかし万策が尽きたのです。そこにイエス・キリストの情報が入ってきました。この方は病気を直すことができる。しかしイエスとは、すでにユダヤ教会堂で働く律法学者、パリサイ人という宗教者たちから激しく嫌われ、敬遠されている。もし会堂司の自分がイエス・キリストに救いを求めるならば、一体、どのように思われるだろうか。しかし彼には会堂司というプライドよりも、選び取りたい娘のいのちがありました。イエス様を求めたのです。万策尽きても尚、そこから神のわざが人生には現れます。今週はヤイロの家族に起こった出来事を見ていきたいと思います。
コメント
番組に対するコメントはまだありません。ぜひ感想をお願いいたします。