本当の豊かさは満ち足りる心に

出演者
水谷 潔
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 元気をもらいたいとき

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アップロード日
2024.08.17
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] テモテへの手紙第一 6章6節
放送日
2024.08.17

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「世の光」の時間です。 愛知県春日井市にあります、春日井聖書教会・協力牧師の水谷潔です。 
 「富は海水に似ている。飲めば飲むほどのどが渇く。」これは19世紀のドイツの哲学者ショーペンハウエルのことばです。『幸福について』という題名の書物に書かれている名言です。この書物の中で、ショーペンハウエルは人の財産についての満足は、「分数」のようだと説明しています。どれだけ持っているかという所有が分子で、どれだけ欲しいかという要求が分母だと言うのです。 
 たとえば、分母が100万円の人は、100万円あれば大満足ですが、分母が1億円の人は100万円を持っていても、何千万円も持っていても、不満でもっと欲しいと思うわけです。そして、海の水を飲めば飲むほど、喉が渇くように、持てば持つほど、もっと欲しくなるのが、富というものです。 
 分数の分子が増えると、一緒に分母も増えていきます。ですから、どんなに大金を手にしても、満足できず、もっと欲しいと思います。多くを与えられても、心満たされることがないとは、何という不幸でしょう。人間の欲望には際限がないと言われますが、その通りでしょう。
持てば持つほど欲しくなってしまう私たちに対して、聖書はこう語り掛けています。新約聖書のテモテへの手紙・第一6章6節をお読みます。「 しかし、満ち足りる心を伴う敬虔こそが、大きな利益を得る道です」と。 
 「満ち足りる心を伴う敬虔」が本当の満足を私たちに与えます。神様を信じ、神様と共に歩み、聖書のことばに歩もうとする敬虔な生き方、それが、私たちに「満ち足りる心」を与えます。敬虔な歩みは、私たちを、小さなことにも感謝し、与えられているもので心満たされるように造り変えてゆきます。分数で言えば、分子が増えても、分母が大きくならず、心満たされて歩むことができる自分へと変えられていくのです。
 多くを持ちながら、心満たされることのない人生と、多くを持たなくても、心満たされて歩む人生、どちらが幸せでしょうか?新約聖書のテモテへの手紙・第一6章6節は言います。「 しかし、満ち足りる心を伴う敬虔こそが、大きな利益を得る道です」ラジオの前のあなたも、聖書の記す神様を信じて、満ち足りる心をもって、毎日を送りませんか。 

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