争いの道具から平和の道具に

出演者
水谷 潔
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 死や命について考えているとき
  • 一歩踏み出したいとき

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アップロード日
2024.08.15
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] イザヤ書 2章4節
放送日
2024.08.15

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「世の光」の時間です。愛知県春日井市にあります、春日井聖書教会・協力牧師の水谷潔です。 
 今、海外の方々に、日本刀が大人気だそうです。日本刀を鑑賞することができる博物館が日本には、いくつかあるのですが、そこには海外から多くの方が訪れています。使われなくなった昔の武器が、美術品として評価され、今もそれを造る職人がいるというのは、世界的に見ても極めて珍しいことだそうです。さらに近年は、日本のアニメに登場する日本刀に魅了される海外の方も増えているのだとか。 
 かつて人を傷つけ、いのちを奪っていた日本刀は、今や美術品として海外の人たちを惹きつけています。人と人とが争うための武器は、国を超えて人と人を結び付けるものへと変えられたのです。 
 このニュースを知った時、私は一つの聖書のことばを思い出しました。それは旧約聖書イザヤ書2章4節です。「主は国々の間をさばき、多くの民族に判決を下す。彼らはその剣を鋤に、その槍を鎌に打ち直す。国は国に向かって剣を上げず、もう戦うことを学ばない。」預言者イザヤは、神様の審判によって、最終的にこの地上から戦争がなくなり、武器は不要となり、農具に打ち直される日がやって来ることを語っています。 
 実は、この聖書のことばは、国連本部の広場に置かれたモニュメントの一つに記されています。神様が最終的に実現してくださる全世界的な平和は、国際社会の理想でしょう。その一方で聖書は「平和をつくる者は幸いです」と人間の側が平和を実現していくべきことも記しています。神様が実現してくださる最終的な平和を思い見ながら、私たちが、戦争のない世界の実現に向かって一歩でも前進することを神様は願っておられるのでしょう。 
 人が傷つけ合う道具であった日本刀は、国を超えて人を結び付ける美術品となりました。そして、聖書は、人のいのちを奪ってきた武器が、命を育て、人を活かす農具に打ち直される日が来ると語っています。 
 今日は、終戦記念日です。「彼らはその剣を鋤に、その槍を鎌に打ち直す。国は国に向かって剣を上げず、もう戦うことを学ばない。」この聖書のことばを胸に、国際社会の平和を、戦争のない世界の実現を願い祈ってみてはどうでしょう。 

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