イエスの兄弟たち

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2024.06.29
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 7章3~5節
[新約聖書] マルコの福音書 3章30節
[新約聖書] マルコの福音書 6章1~4節
放送日
2024.06.29

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。
 今日は、「イエスの兄弟たち」という題でお話しましょう。イエス様と兄弟たちとの会話については、ヨハネの福音書7章だけに書かれています。イエス様は長男でしたが、その下に、ヤコブ、ヨセフ、ユダ、シモン、という4人の兄弟たちがいました。
その4人の兄弟たちが揃って長男のイエス様にこう言ったのです。「兄貴よう、あなたがしておられる働きのわざを、こんな田舎のガリラヤだけでなくて、あなたの弟子たちがいるユダヤのエルサレムの都でも見せてあげたらいいじゃないですか。自分を公にあらわそうと思っている人が、隠れて仕事をするもんじゃありませんよ。自分をはっきりと世にあらわしたらいいじゃないですか。」
兄弟たちがイエス様にこのように言ったのは、兄弟たちもイエスを信じていなかったからである、とヨハネは記しています。今まで30歳になるまで、イエス様は大工の仕事をしながら母と家族を支えてきたのです。その長男のイエスが突然、「神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」などと地元で語り始め、漁師たちの弟子たちを従えて、2年前から布教活動を始めたからです。
兄弟はもちろんですが、地元の人々は驚いたことでしょう。人々の間では、「あの大工職人ヨセフの息子イエスは汚れた霊に取りつかれている」という噂が飛び交っていました。母マリアと兄弟たちは、その噂を聞いてイエス様を家に連れ戻そうとしたこともありました。とにかく、兄弟たちにとって兄のイエスの存在が自分たちにとっては迷惑だったのでしょう。ですから、イエス様にユダヤ地方に行ってくれるように勧めたのではないでしょうか。預言者は郷里では尊敬されないようです。
さて、このようなイエス様の兄弟たちがその後どうなったでしょうか。私たちにとっては興味があります。イエス様が十字架で死に、三日目に復活された後、次男のヤコブはキリスト信徒となり、エルサレム教会に属し、やがてヤコブの手紙を書きます。四男のユダも、キリスト信徒になり、ユダの手紙を書き残しました。
ですから、今はイエス様を信じない兄弟姉妹でも、やがてイエス様を信じる者となるように、私たちは信じて祈り続けたいのです。

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