絶望は愚か者の結論

出演者
水谷 潔
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

もっと詳しく見る

アップロード日
2024.06.21
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 5章1~7節
放送日
2024.06.21

いいね登録

     登録数:6

いいねリストを見る

「世の光」の時間です。愛知県春日井市にあります、春日井聖書教会、協力牧師の水谷潔です。
「絶望は愚か者の結論である」という名言があります。これは、19世紀のイギリスの政治家、ベンジャミン・デイズレーリという方が書物に記したことばです。
「絶望は愚か者の結論である」ということは、賢い者は、簡単には、絶望をもって結論としないということを意味します。賢い者は、絶望的な状況にあっても、そこに希望を見出そうと努力するということでしょう。
実は、聖書の中には、絶望という結論がひっくり返った事件が記されています。新約聖書、ルカの福音書5章によれば、イエス・キリストは、湖に漁師の小舟を浮かべ、その船から群衆に教え始められます。話が終わると、イエス様は、漁師であるシモン・ペテロに「深みに漕ぎ出し、網を下ろして魚を捕りなさい」と語り掛けます。
それを受けて、シモン・ペテロは「先生、私たちは夜通し働きましたが、何一つ捕れませんでした。でも、おことばですので、網を下ろしてみましょう」と答えます。そして、網を下ろすと網が破れそうなほどの大漁となったのです。
当時、漁は夜に行われました。明るいと網が魚から見えてしまうので、捕ることができないからです。夜通し網を何度も下ろすというのは、どんなに大変な重労働でしょう。朝になっても何一つ捕れなかったとするならば、漁師たちの虚しさや徒労感はどれほどのものだったでしょう。
「先生、私たちは夜通し働きましたが、何一つ捕れませんでした。」そのことばは、絶望という結論でしょう。しかし、イエス様のことばだからという理由で、明るい中で、湖に網を下ろします。すると、あり得ないような大漁を経験したのです。絶望という結論は、ひっくり返りました。
イエス様の語り掛けを受けて、そのことばに従う時、絶望は希望に転じます。人生に虚しさを感じ、徒労感を覚えるとしても、絶望という結論を出すのは、まだ、早すぎます。私たちの人生を決して、絶望という結論で終わらせることのないイエス様に、希望をもって歩みませんか。

コメント

中野周治
『いつまでも残るものは信仰と希望と愛です』

コメントを削除する

このコメントを削除しますか?

パスワード

もっと見る

コメントを投稿する

お問い合わせ