世界最初のラブソング

出演者
関根弘興
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min

もっと詳しく見る

アップロード日
2024.02.09
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 創世記 2章
[旧約聖書] 創世記 3章
放送日
2024.02.09

いいね登録

     登録数:0

いいねリストを見る

「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか?関根弘興です。今週は聖書の創世記の中から、人間とは、どのような存在なのか、ということをご一緒に考えています。
 神様は人を大地の塵によって造られました。そして、人をエデン園に住まわせたのです。そこには、食べるのによいさまざまな実をつける木々が生え、人は自由に取って食べることができました。園を潤す川も流れていました。しかし、足りないものがありました。人にふさわしい助け手が見つからなかったのです。
 そこで、神様は、人を深く眠らせて、彼のあばら骨の一つを取り、ひとりの女をお造りになったと書かれています。女性は男性のあばら骨から造られたんですね。これは、とても大切な意味があると思いませんか。もし、男性の足の骨から造られた、というのでは、女性はいつも踏まれるばかりの存在のような感じがしますよね。まるで奴隷のようです。また、頭の骨から造られたら、男性を支配するような存在となったかもしれません。
 しかし、あばら骨から造られたということは、お互いが対等の存在として造られたということ、そして、最も大切な心臓に近い骨から造られた女性は、本来、男性にとってとても大切な存在だよ、ということでもあるわけです。
 最初の人アダム、そして、アダムにふさわしい助け手として造られたエバの、ふたりの人生がスタートしました。創世記2章23節では、アダムはエバに向かってこう歌っています。「これこそ、ついに私の骨からの骨、私の肉からの肉」これは世界最初のラブソングと言ってもいいですよね。「骨からの骨、肉からの肉」と歌ったわけです。二人はエデンの園でお互いに麗しい絆で結ばれて生活していきました。
 しかし、その麗しい姿が失われる出来事が起こっていったのです。蛇がこの二人を誘惑するためにやってきました。古代オリエントの世界においては、蛇は、神秘的な力をもつものとされていました。エジプトでは、蛇は知恵の神、生命の神としてあがめられていました。首を持ち上げた蛇が冠に付けられたり、絵に描かれたりしていますよね。しかし、聖書は、知恵の神とされていた蛇を、人に災いを及ぼす誘惑者サタンの姿とだぶらせて登場させたのです。そして、人間が抱える根本的な問題、聖書が教える「罪」というものが、どのようにもたらされていったのかが記されていくのです。

コメント

番組に対するコメントはまだありません。ぜひ感想をお願いいたします。

コメントを投稿する

お問い合わせ