「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか？関根弘興です。今週はイエス・キリストがお語りになったたとえ話から、祈りについてお話をしてきました。
イエス・キリストは失望しないで祈り求めることの大切さを私たちに教えてくださいました。そして、ルカの福音書11章11～13節で、こう言われました。「あなたがたの中で、子どもが魚を求めているのに、魚の代わりに蛇を与えるような父親がいるでしょうか。卵を求めているのに、サソリを与えるような父親がいるでしょうか。ですから、あなたがたは悪い者であっても、自分の子どもたちには良いものを与えることを知っています。それならなおのこと、天の父はご自分に求める者たちに聖霊を与えてくださいます」
ここに「魚の代わりに蛇」「卵の代わりにさそり」が出てきますね。マタイの福音書では、「パンの代わりに石」を与えることがあるだろうか、と記されています。実はこれは、「似て非なるもののリスト」なんですね。え？魚と蛇はどう見ても似ていないと思いますよね。でも、ひょろ長い蛇に似ているような魚がいますよね。また、卵とさそりは、似ても似つかないように思いますが、石がごろごろしている場所でさそりが丸まっていると、まるで卵のように見えるので、子どもが間違って触って刺されてしまうということがあるそうです。また、石は遠くから見たらパンのように見えますよね。つまり、イエス様がここで言われているのは、「あなたがたの求めに対して、似てはいるけれどあなたがたに害を加えるような偽物を与えるようなことは、天の父なる神様は、ご自分の名にかけて、面子にかけて、絶対になさらないですよ。神様は、良い物だけをあなたに与えてくださるのですよ」と約束されたのです。
　神様が与えてくださる良いものとはいったい何でしょう。それは「聖霊」だと教えています。イエス・キリストは、ヨハネの福音書14章16節で「わたしが父にお願いすると、父はもう一人の助け主をお与えくださり、その助け主がいつまでも、あなたがたとともにいるようにしてくださいます」と約束してくださいました。
神様が与える最も良いものとは、イエス様が「わたしはあなたを捨ててひとりぼっちにはしない」と約束されたことの実現となることでした。聖霊がともにいてくださるとは、イエス様があなたとともにいてくださるということと同じことなんですね。
ですから、私たちは失望せずに、主イエス・キリストの素晴らしい名前を通して、どんなことも祈り続けることが出来るのですね。