おまえは、既に包囲されている

出演者
水谷 潔
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 一歩踏み出したいとき

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アップロード日
2023.08.12
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] コリント人への手紙第二 4章8節
放送日
2023.08.12

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「世の光」の時間です。愛知県春日井市にあります、春日井聖書教会・協力牧師の水谷潔です。
「犯人に告ぐ。おまえは、既に包囲されている。おとなしく出て来なさい。」これは、テレビドラマや映画などで、人質を取り立てこもる犯人に、警察官が呼びかける時の定番フレーズです。
しかし、人質・立てこもり犯のスペシャリストとして活躍した元警察官によれば、これは禁句で、実際にはありえないそうです。包囲されていることが分かっている犯人に、このように呼びかけるなら、物理的な閉塞感に加えて、心理的な閉塞感まで与えてしまい、犯人が自暴自棄になり、人質に危害を及ぼすリスクを高めてしまうのだそうです。
このお話を聞いて、思ったのです。人を絶望させ、自暴自棄にさせるのは、「四面楚歌」や「八方ふさがり」のような物理的な閉塞状況よりも、むしろ、心理的な閉塞感の方ではないかと。もし、四面楚歌、八方ふさがりであったとしても、私たちの心に余裕があるなら、希望を失うことなく、苦境を乗り換えていけるのではないかと思ったのですね。
実は聖書にはそうした趣旨のことばがあります。新約聖書、コリント人への手紙第二の4章8節をお読みします。「私たちは四方八方から苦しめられますが、窮することはありません。」
聖書は、神様を信じて歩む中にも、四面楚歌や八方ふさがりはあると言います。しかし、聖書は、苦しめられることはあっても、窮することはないと宣言します。絶望することなく、神様によって、その苦境を乗り越えられるのだと宣言しているのです。
イエス・キリストにあるなら、物理的な閉塞状況にあったとしても、それほど心理的な閉塞感はありません。四面楚歌でも、天から神様が希望の声を届けてくださいます。八方ふさがりであったとしても、天窓のように、一筋の希望の光を差し込ませてくださるのです。
聖書は言います。「私たちは四方八方から苦しめられますが、窮することはありません。」「おまえは既に包囲されている。でも、大丈夫。神様を信じるなら、希望があるから。」神様は聖書を通してそう語り掛けておられます。どんな苦境の中にあっても、希望を失わずに済む人生。そんな人生をスタートするために、お近くのキリスト教会にお出掛けください。

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