命を捨てる神

出演者
大井 満
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 元気をもらいたいとき

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アップロード日
2023.07.25
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] コリント人への手紙第一 15章20節
放送日
2023.07.25

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「世の光」の時間です。今週のメッセージを担当します、お茶の水聖書学院の教師で、日本キリスト合同教会の大井満です。
私が年に何度か草刈りをする土地があります。雪が解ける頃、たくさんの蕗の薹が顔を出し、やがて一面、蕗の原になります。そして初夏を迎えると、蕗の間からニセアカシアが何本も芽を出して、ぐんぐん成長してきます。実は数年前まではそんなことはなかったのですが、ニセアカシアの大木を切り倒してもらった後から、たくさん芽を出すようになったのです。
イエス・キリストは、ご自分の生涯の終わりが近づき、もう間もなく十字架に架からなければならないときが来るとわかったとき、こういうことばを語られました。「まことに、まことに、あなたがたに言います。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままです。しかし、死ぬなら、豊かな実を結びます」
ご自分を一粒の麦にたとえられたのです。イエス様の時代の人々は、麦を畑に蒔くと、その麦は土の中で朽ちていき、そこから芽が出て成長し、たくさんの麦が実を結ぶことを、よく見て、知っていたことでしょう。
イエス様はご自分の十字架での死を、このように一粒の麦にたとえられたのです。事実、イエス様は十字架で死にましたが、三日目によみがえられました。イエス様がよみがえっただけだったら、一粒の麦が一粒の麦を実らせたに過ぎません。しかし、イエス様は多くの人の初穂、先がけとしてよみがえられたのです。コリント人への手紙第一15章20節に次のように書かれています。「しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。」
イエス・キリストが自分の命を捨てて、十字架で死んでくださり、三日目によみがえられたことによって、イエス様を信じて従う多くの人々にも、キリストと同じ復活の命を与えてくださったのです。ニセアカシアの話をしましたが、私たちもやがてあのニセアカシアのように、復活の命を持って生きるのです。
私たちを愛しておられる神は、ご自分の命を、いや、愛する独り子であるイエス・キリストの命を捨てるまでして、私たちへの愛を表してくださいました。この神様の愛が、今日も私たち一人一人の希望となりますように。

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