コミュニケーションの回復

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 孤独や悲しみを覚えるとき

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アップロード日
2022.11.09
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 創世記 11章
放送日
2022.11.09

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。
ことばというものは、とても大切なコミュニケーションの手段です。それとともに、物事の本質や考え方を伝えるために非常に大切ですよね。ことばによって正しいことも伝わりますが、間違ったこともすぐに伝わるからです。そういうことを考えると、私たちは何を語るのかということは、いつも注意しなければいけません。     
旧約聖書にこんな話が書かれています。それは「バベルの塔」というお話です。人々は、一つのことばを使い、考え方も同じであったようでした。彼らは「町を建て、頂が天に届く塔を建てよう。俺たちの名を上げるのだ!」と考えレンガを積み上げていきました。するとどうでしょうか。順調に進んでいったように見えた作業が思うように行かなくなってしまったのです。そして、突然互いの意思の疎通が出来なくなってしまい、心が通じ合わなくなってしまったというのですね。
ことばが通じ合えなくなってしまった。これまで、心一つにしてレンガを積み上げていた人々が、互いに耳を貸さなくなり、分裂が起こってしまいました。いつしか、互いのことばを聞こうともしない、耳を傾けることも、耳を貸すこともできない、そのような状態になってしまったのです。そして、結局、彼らの「神のようになるために天にも届く塔を建てる」という壮大な事業は頓挫し、団結心も失われ、彼らは地の全面に散っていってしまいました。
これは、遙か昔の出来事ですが、今日でも同じようなことが日常的に起こっているように思いませんか。人間の高慢さというものが、コミュニケーションを破壊し、混乱と分裂を招くということはよくあることです。また、お互いに理解できない、心を通わせることができないという経験もたくさんありますね。バベルの塔の出来事は、人の典型的な姿を示しているとも言えるのです。
人の高慢は、自分がまるで神様にでもなれるかのように天に届く塔を建てようと考えました。しかし、聖書のメッセージは、神なるお方が人としてこの地上に来てくださったのですよと伝えているのです。それは、今から2000年前に救い主イエス様が来てくださったということを聖書は伝えます。
私たちの高慢はコミュニケーションを破壊していきます。しかし、救い主イエス様がもたらす救いはコミュニケーションを回復させていくのです。だから、私たちはこの方を信頼し生きていくのです。そして、ひとりひとりがイエス・キリストにあって神の家族とされ、互いに愛することを学びながら生きることを少しずつ変えられていくのですね。

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