「世の光」の時間です。お聴きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。
今週は、「神のさばき」についてお話します。聖書で語られている「さばき」は、広い意味では人々を治めることを言います。さばきを行う人は、指導者、支配者、統治者のことです。聖書では王がその立場にありました。
そして、王による裁判にも「さばき」ということばが用いられています。そして、聖書が教えている「神のさばき」には、いくつかの特色があります。
それは、全世界の本当の支配者である神が、人に対して行うことです。正しい神が行うさばきですから、そのさばきも正しく、公正であり、絶対に間違いがありません。神は、悪を滅ぼし、人を救うためにさばきを行われます。
今日は、旧約聖書のエゼキエル書21章の前半のみことばから、「神のさばき」についてお話しします。
神は言われました。「今、わたしはおまえを敵とする。」（エゼキエル書21:3）
人が、神に対して裏切り行為をするとき、神は人をさばくのです。神は、もともと人の味方でした。神は、人を、夫婦のようにご自分と互いに愛し合う存在として創造し、いのちを与えられました。愛するものとして造られた人が、神を裏切ったのです。それで、神ははっきりと、「わたしはおまえを敵とする。」と厳しく言われるのです。
エゼキエル書21章の前半で「神のさばき」について語られているもう一つのことは、神は、さばくことによって、ご自分の憤りを収めるということです。神はさばきによって、神の正義を実現します。神は悪いことがそのままになっている状態を怒っておられる方です。それで神は正しいさばきを行なうことによって、悪いことがなくなることで、ご自分の怒りを収めて、悪がなくなったことに満足されるのです。
神のさばきは、悪を滅ぼし、神の救いを実現する神のわざです。明日も神のさばきについてお話します。