いのちのパン|イースターSP

出演者
佐々木真輝(北上聖書バプテスト教会牧師)
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 元気をもらいたいとき
  • 一歩踏み出したいとき
  • イースター

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アップロード日
2022.04.20
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 6章
放送日
2022.04.20

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「世の光」の時間です。北上聖書バプテスト教会の佐々木真輝です。
私は週に何度か夕飯を作ります。結婚して以来30年以上続けてきたことなので苦になるということは滅多にありませんが、時には夫婦2人ともに疲れきっていて「今日は作りたくないなあ」と思う事があります。そんなとき、誰かが食事を作って運んで来てくれたらどんなに良いだろうかと思います。
イエス様がたくさんの人々を相手に病気を癒やし、お話をしていたある日、ずいぶん時間が遅くなってしまいました。その時、5つのパンと2匹の魚を大勢の人たちに分けるという奇跡を行いました。皆が満腹になり、しかも残りもたくさん出るという驚くような奇跡でした。これを見た人々は、ぜひイエス様に王様になって欲しいと思い、「俺たちの王になってくれ」と詰め寄ります。なんて浅はかなことと思われるでしょうか。
よくよく考えれば私たちだって、政治家や国のリーダーに期待する一番の関心事は経済問題です。景気を良くしてくれるように、失業率を下げ、賃金があがるような政策を期待します。どんなに良心的で人権や平和を重視するリーダーでも、経済政策がダメだとすぐ支持率が下がります。食べないと生きていけないのですから、それはそれで仕方がありません。
イエス様はもちろん、私たちが仕事を失ったり飢えることを望んだりはしません。それでもイエス様は人々のためにパンの奇跡を何度も繰り返すことはしませんでしたし、人々の期待に応えて国の指導者になるということもありませんでした。
ただ、イエス様は「わたしはいのちのパンです。」と言い、キリストは私たちに食べ物や経済的な豊かさではなく、いのちそのものを与える方であると教えてくださいました。
食べることは生きることです。パンはもちろん必要です。でも、戦争や災害によって愛する者と引き裂かれたり、安心して暮らせる場がなくなった人たちが、食べ物だけあっても決して心が満たされず、生きる意味や喜びをどこに見出したら良いか分からなくなってしまうように、食べるもの、経済的な保証があれば幸せになれるとはいえないのは明らかです。
しかしイエス様は、私たちのいのちのパンです。私たちに生きる意味と喜びを見つけさせ、神様に愛されている安心と、他の誰かを愛する喜びに生きることができるようにさせてくださいます。
元気を与えてくれると信じて目の前の食べ物を口にするように、いのちのパンであるイエス様を信じ、あなたの心と人生に受け入れるなら、イエス・キリストのいのちによってあなたの心と生活、人生は満たされたものとなるのです。

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