ルカの福音書-47

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2021.01.16
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 2章
放送日
2021.01.16

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 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。
 十二歳のイエス様が、エルサレムの神殿に行き、「わたしの家は父なる神の家だ」とおっしゃったことがルカの2章に記されています。
 しかしその後、イエス様は神殿で、両親に別れを告げられたのかというとそうではありませんでした。イエス様は、生まれ故郷のナザレに帰って、両親に仕えられたと聖書にはあります。次にイエス様が登場されるのは、三十歳になってからです。つまり、ここから約十八年間、両親に仕えられたことになります。三十歳からの働きが始まってからは、父親ヨセフの名前が一度も出てきません。父親のヨセフは亡くなったのではないかと思われます。
 またイエス様は、大工の仕事をしていたとありますので、父親ヨセフと一緒に大工をして家業を助けたのです。またイエス様の下には、ヤコブ、ヨセフ、シモンという弟たち、さらには、妹たちもいました。つまり、父を早くに失った後は、父に代わって兄弟姉妹、母マリアを三十歳まで支えたのです。イエス様は神のひとり子でありつつ、両親に仕えられました。
 今回、神と人に愛されたイエス様の子どもの頃を見てきました。そしてここでわかることは、きちんと両親に仕える子どもが育つということです。聖書の十戒という教えにあるように、父と母を敬う生き方をきちんと教えるのです。わがままに、自分勝手な生き方を、子どもにさせてはいけません。家のお手伝いをし、両親に仕えること、それが神と人に愛されて育つ子ども時代の生き方なのです。
 しかし、それは子ども時代のことだけではないでしょう。私たちもまた、自分の人生を神と人に愛されて生きることを選びとっていかなければいけません。私たちもまた、神を信じる時に、神の子どもとされるのです。神の子どもとされる時、神様は私たちを、父なる神の家で神様に愛されて、神様のまなざしの中で育てられるのです。
 私たちの人生を、誰かがとやかく言いながら縛り上げようとする時に、私たちは、私の人生は神のものであると言い抜かなければいけないのです。そのために私たちはイエス様のように、聖書を学んでいきたいと思います。また、イエス様のように、誰かの思惑で生きるのではなく、神の子どもとして生きていきたいと思います。そしてイエス様のように、両親に仕え、家族に仕えたいと思います。何よりも神の恵みが、今日も私たちの家族の上に、注がれていることを信じ、神の子どもとして生かされていきたいと思います。

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