十戒-自由への励まし-120 欲しがってはならない

出演者
大嶋重徳
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制作
一般財団法人 太平洋放送協会

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アップロード日
2019.08.29
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 出エジプト記 章
放送日
2019.08.29
 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。聖書には十戒と呼ばれる、神と人との間に結ばれた約束があります。十戒をはじめとした聖書の言葉は、人間を縛りつけるものではなく、自由へと導くための言葉なのです。
 第十戒は「欲しがってはならない」です。これは「むさぼってはならない」とも訳されます。ある人が言いました。「私たちは盗んではならない。殺してはならない。姦淫してはならないと読んだとしても、自分はそのようなことを犯してはいない正しい存在だと考えるだけかもしれない。しかし、むさぼってはならないという命令に出会う時、自らの中にあるすべてのものがあらわにされ、自分の薄汚れた姿が自覚される」と語ります。
 第十戒は、私たちの汚れを映し出す鏡であり、内側にある汚れに気が付かせてくれるものです。しかし同時に、なぜ欲しがることがいけないのかという違和感もあるかと思います。第十戒は、他の戒めとは違い、欲しがるだけではまだ具体的に誰にも迷惑をかけていないからです。一方で欲しがることは、人間の経済運動の活力の一つでもあります。かつて「買い物が世界を救う」というクレジットカード会社のキャッチコピーがありました。あなたが何か買い物をすることで、経済効果が生まれ、他の誰かが助かり、生かされ、助け合う社会が形成されると詠います。私たちの消費意欲がかき立てられることは良いことだというのも事実でしょう。そして今、私たちの目の前には次から次へと新商品が現れてきます。そしてそれを手にしたら、どれだけ私たちの生活が便利になるのか、快適になるのかというメッセージを聞くと、本当にそうなんだろうなと、いつも強い説得力を持って伝わってきます。
 しかし問題は、それらの多くのものが、自分に本当に必要なものなのかということを考える前に、手に入れる方法について提案をしてくることです。そして残念ながら、それらのほとんどのものは、手にした瞬間に古びたものへと変わっていってしまいます。そして、私たちはいつも何かを求め、何かを欲し、何かを得なければ、私の人生は不幸になるのではないかという脅えを持っているのだと思います。十戒「欲しがってはならない」は、そんな私たちの現状に、「あなたは本当に何が欲しいのですか?」と問いかけてきます。
 ラジオをお聴きの皆さん、あなたの人生で本当に欲しいものが、あなたの手に入っているでしょうか。あなたの本当に必要なものを知っておられる神に、そのことをお聞きしてみていただきたいと思います。

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