商売人を追い出されたイエス

出演者
関根弘興
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制作
一般財団法人 太平洋放送協会

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アップロード日
2019.08.09
カテゴリ
人物・人生
放送日
2019.08.09
 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。
 イエス様の生涯は、四つの福音書に記されていますが、特にイエス様の地上での最後の一週間のことを、詳しく記しているんですね。
 イエス様はエルサレムに入り、神殿へと向かいました。その神殿の一番外側の庭には、大勢の両替人や商売人がいました。なぜ、神殿の庭に両替人がいたかというと、ユダヤ人の成人男性はみな、神殿の維持管理のために、神殿に税を納める決まりがあったんです。そしてわざわざ、一般に流通しているお金を、神殿用の特別な銀貨に両替して納めなければなりませんでした。もちろん、手数料を取られて両替するわけです。また、神殿に献げる牛や羊や鳩を売る商売人たちもいました。神殿に献げる動物は完全で傷がなく、汚れがないものでなければならない。そう決まっていました。もし、神殿に献げる動物を、自分で連れてきた場合は、検査を受けるために検査料を払わなければなりませんでした。そして、もし不合格だったら、神殿で代わりの動物を買わなければなりません。ですから、結局神殿で売られている検査済みの動物や鳥を買った方がいい、買わざるをえないような仕組みができていたわけですね。それをいいことに、商売人たちは一般の市場よりはるかに高い値段で、動物を売りつけていました。もちろんこうして集められたお金は、神殿の維持管理のために用いられていきましたが、彼らは神様に献げる動物を利用して、大きな利益を得ていたわけです。
 イエス様は、その光景をご覧になり、「あなた方は神殿を強盗の巣にしている」と激怒し、両替人たちや商売人たちを追い出してしまわれました。礼拝の場は、お金儲けの場ではありません。しかし当時、両替人も商売人も神殿にはなくてはならない存在でした。でもイエス様は、それらを追い出してしまったわけですよね。それは、これからはもはや、神様を礼拝するために神殿に特別な動物を献げなくても、特別なお金を両替しなくても良い時が来るっていうことを示されているのです。なぜならイエス様は、私たちの罪のために身代わりとなって十字架で死んで下さいました。不完全な動物の犠牲ではなく、完全なイエス様ご自身が、私たちの罪を背負い、罪の贖いを成し遂げて下さいました。私たちはこのイエス様によって、神様の前に特別なものを差し出さなくても、今自由に、礼拝し、祈ることができるものとされているんですね。

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