「世の光」の時間です。私は、グレースガーデンチャーチ牧師の阿部頼義です。
もうすぐクリスマスですね。クリスマスは、救い主イエス・キリストの誕生を祝うお祭りですが、今ではクリスチャンではなくても、クリスマスを楽しむ方が多いのではないでしょうか。この時期、街を歩くと、イルミネーションが輝き、様々なイベントが行われ、クリスマスの特別な雰囲気が漂っていますよね。しかし、その煌びやかさとは裏腹に、12月は孤独を感じやすい時期でもあります。もしかすると、あなたも今、楽しそうな人々をよそ目に、不安や孤独を抱えていらっしゃるかもしれませんね。
でも、実は、クリスマスは、むしろ、そのようなあなたのためにある、と言ってもいいのです。なぜなら、クリスマスには「神はあなたを見放さない」というメッセージが込められているからです。意外かもしれませんが、聖書には、成功した人々よりも、孤独や不安を抱えた人々の方が多く登場します。人生の挫折を経験した人、経済的破綻を経験した人、家庭崩壊を経験した人などです。その中には、囚人もいれば、奴隷たちもいる、王様もいれば、シングルマザーもいます。聖書は、そのような様々な境遇に置かれた人々に対して、「神は決してあなたを諦めない。あなたを見捨てない」と希望を語り続けているのです。
クリスマスは「私は決してあなたを見捨てない」と語りかける神ご自身が、私たちを苦しみから救うために、人となり、この世に来られたことを祝う日なのです。この方こそ、救い主イエス・キリストです。
イエスは33年間地上で生活され、十字架で私たちの罪の身代わりとなり死なれました。それは、苦しみの根源である罪から、私たちを救い出すためだったのです。なぜ神はそのような方法を選ばれたのか、私たちにはすべてを理解することはできません。でも、はっきりと分かることがあります。それは、神は私たちを「決して見離さず、見捨てない」ということです。
もし、あなたが不安や絶望を抱えているのなら、クリスマスは、そんなあなたのためのものです。神はあなたを見放さず、見捨てたりしません。むしろ、あなたの心の痛みに寄り添い、その暗闇から救い出してくださるのです。このクリスマスの時、あなたの心にイエス様の平安が与えられるようお祈りします。