「世の光」の時間です。福井誠です。クリスマスも間近に迫り、家族や友人と心温まる時間を過ごす機会が増えてきましたね。今日のテーマは「とりなすキリスト」です。新約聖書のローマ人への手紙8章34節を読みます。

「だれが、私たちを罪ありとするのですか。死んでくださった方、いや、よみがえられた方であるキリスト・イエスが、神の右の座に着き、しかも私たちのために、とりなしていてくださるのです」

このローマ人への手紙を書いたイエス・キリストの使徒パウロは、イエスが過去の歴史上の人物ではなく、今も生きて働いておられる方だと語っています。イエスは十字架で死んで終わったのではなくて、復活された後、今も神の右の座で、私たち一人ひとりのために祈り、とりなしてくださっているのです。
毎日の生活の中で、困難や試練に直面することがあります。「自分は一人だ」と感じることもあるでしょう。しかし聖書は、「イエスがあなたのためにとりなしている」と語ります。あなたは決して一人ではありません。神様はあなたを気にかけています。そしてどんな状況でも、神の愛と赦しを受け取れる希望がある、と聖書は約束しています。
さらに、イエスは「また再び来られる」という約束も残されました。今、私たちは戦争や社会の不安の中で生きていますが、やがて神がこの世界を正しく治められる時が来ると聖書は語ります。クリスマスは、イエスの誕生を祝うと同時に、やがて来る終わりの日の希望にも心を向ける時です。
今年のクリスマスは、今も生きて働いておられるイエスに思いを向け、困難な時も希望を持って歩みたいものですね。クリスマスの祝福がみなさまにありますように。