「世の光」の時間です。広島県広島市にあるジーザスフェローシップ広島の牧師、辻和希です。
私たちの生活には、思いがけない重荷や心配事があります。家族の人間関係で悩んだり、職場でのプレッシャーに押しつぶされそうになったり、健康の不安に心が縛られてしまうこともあるでしょう。ときには夜眠れないほど心がざわつき、「自分だけが取り残されているのでは」と孤独を感じることもあります。表面では笑顔を見せながらも、心の奥には「本当はもう限界かもしれない」と思っている方もいるかもしれません。
世界中で広く読まれている聖書には、このようなことばがあります。
「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたを休ませてあげます」（マタイの福音書11章28節）
これはイエス・キリストのことばです。イエスは、苦しみや悩みを決して軽く見られる方ではありません。むしろ「そのままでいい。あなたを支える」と言って、心の奥深くに安らぎを与えてくださる方です。
私自身も、心が押しつぶされそうなとき、このことばに慰めをいただきました。自分の弱さを隠して強がって生きようとすればするほど、心は疲れていきました。でも「一人で頑張らなくてもいい。イエスに委ねればいい」と気づいたとき、不思議と心に静けさが広がり、肩の力が抜けていきました。その瞬間、まるで重たい荷物を誰かが一緒に持ってくれたように、気持ちが軽くなったのです。
私たちが普段の生活で本当に必要としているのは、「完全に問題がなくなること」よりも、「安心して生きていける土台」ではないでしょうか。イエスはまさにその土台となり、あなたを支え、導いてくださいます。
今、このラジオを聴いているあなたも、同じようにイエスの招きを受けています。
「あなたは一人ではない」
どうかこのことばを心に留めてみてください。
聖書を開いて、このイエスのことばを読んでみませんか。また、お近くの教会を訪ねてみてください。きっと新しい希望や、安心して心をゆだねられる場所を見つけることができると思います。
これからも続けて「世の光」の放送をお聴きください。