「世の光」の時間です。愛知県名古屋市の富田キリスト教会の牧師、黒木昭江がお届けします。
今週は、聖書が伝える、良い人間関係の秘訣を聖書からご紹介してきました。
多くの人が人生を歩む上で、人間関係の悩みを抱えています。最近は、SNSによって、不特定多数の見えない人々から承認を得るという、新しい人間関係も広がっています。私も、SNSを始めた頃、自分の投稿に「いいね」がついているのを見ると嬉しかったものです。しかし逆に、その「いいね」を追求するあまり、不安に陥ったり、落ち込む人々も増えています。
聖書にこんなことばがあります。旧約聖書箴言29章25節「人を恐れると罠にかかる。しかし、主に信頼する者は高い所にかくまわれる」。
私の若い頃は、SNSはありませんでした。でも学校では、友だちに好かれるように振る舞い、友だちが自分に興味を示さなくなると不安になりました。職場では、仕事そのもので成果を上げるよりも、上司や先輩に褒められることが心の支えになっていたようにも思います。
しかし、人間は、確かな存在ではありません。評価もときに気分次第、ことばや態度も、右に左に揺れ動きます。
人生を本当に幸いに生きる秘訣、それは、人よりも、神様に注目することです。
人間関係に悩みがちな私が変化したのは、人生の方向を変えたときでした。その方向とは、人ではなく神様が喜んでくださることを求め、神様に自分のことを理解していただき、神様との関係を楽しんで生きる。この方向転換により、人間関係の悩みがぐんと減りました。
さらには、周りの人々から愛されることを求めるのではなく、自分が周りの人々を愛することを求めて生きようと決断したとき、人生は豊かになりました。
もちろん、目標を変えただけで、ゴールにはなかなか、到達しません。けれども、神様という、唯一無二の友だちを人生のパートナーにしながら、神様と一緒に、周りの人々を愛していこうとする歩みは、満ち足りた歩みです。
明日は日曜日です。ぜひ教会にお出かけください。