「世の光」の時間です。福井誠です。私が住んでいる東京の二子玉川では、11月になるとイルミネーションの準備が始まります。街路樹に灯りがつき、街全体の雰囲気が変わっていくこの時こそ、立ち止まって、自分の生き方を見つめ直す良い機会かもしれません。今日は「新しいぶどう酒は新しい皮袋に」というテーマでお話しします。聖書をお読みします。イエス・キリストのことばです。
「また、人は新しいぶどう酒を古い皮袋に入れたりはしません。そんなことをすれば皮袋は裂け、ぶどう酒が流れ出て、皮袋もだめになります。新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れます。そうすれば両方とも保てます」マタイの福音書9章17節
ある若い会社員の方が、こんな話をしてくれました。「最近、仕事も人間関係も、ただ『こなしているだけ』になってしまいました。昔はもっとワクワクしていたのに」 毎日が忙しいと、心が疲れてしまうことがあります。
信仰も、ただの習慣や決まりごとになってしまうと、本来のいのちや喜びを感じにくくなります。そんな時こそ、新しいいのちや、神様との新しい関係が必要です。しかし、そのためには新しい皮袋、つまり、古い自分中心の考え方や生き方から離れた、新しい心が求められます。
キリスト教は、「ちょっとだけ良い人」になるための道徳ではありません。むしろ、私たちの心の中心を根本から新しくする力です。イエスは、あなたの心を「新しい皮袋」として整え、そこに神様のいのちと愛を注いでくださる方です。
今、世界では「多様性」や「共に生きること」が大切にされています。しかし一方で、戦争や人々の心がぶつかり合う現実もあります。このような時代に本当に必要なのは新しい心でしょう。そして、その心を満たす神の愛と正しさという新しいいのちです。神のいのちをいだたく、恵みの機会を掴みたいものです。