愛するから責める

出演者
黒木昭江
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2025.11.12
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 箴言 27章5~6節
放送日
2025.11.12

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「世の光」の時間です。今週は愛知県名古屋市の富田キリスト教会の牧師、黒木昭江がお届けします。
今週は、聖書が伝える、良い人間関係の秘訣をご紹介しています。
今日、ご紹介する聖書のことばは、旧約聖書箴言27章5節、6節「あからさまに責めるのは、ひそかに愛するより良い。愛する者が傷つけるのは誠実による」。
この聖書のことばは、本当の愛とは何かを教えています。もしも相手があやまちに陥っているなら、それを率直に伝えることこそが愛だ、と神様は言われるのです。逆に、相手があやまちに陥っていても、見て見ぬふりをするなら、それは誠実な関わりではないと聖書は言います。なぜなら、相手に、あやまちを伝えるのは、伝える側もリスクを負うからです。もしかしたら、相手に嫌われるかもしれません。誤解されるかもしれません。それを承知でことばをかけるのは、自分の存在をかけて相手を愛するということではないでしょうか。
私の体験です。牧師になって間もない頃、あることでくよくよ悩んでいました。日曜日、教会で聖書の教えを皆さんにお伝えし、そのあと教会の方々とお茶を飲みながら、つい、そのくよくよした気持ちを打ち明けました。すると、一人の女性が、優しく、私に言いました。「先生の今の態度は、さっき、先生が語っていた聖書のことばと違いますよ。神様に信頼してゆだねましょうと言っていたじゃないですか」。その瞬間、ぱーっと目が開かれた思いでした。そうだった、と、気付かされました。そして、私にそのように気づかせてくれた、その女性の率直なことばに感謝しました。彼女は、私のあやまちをただし、私を健全な信仰へと導いてくれたのです。
ただ相手をありのままで受け入れる、それだけが良い人間関係ではありません。ときに、率直に責めることも、真実の愛です。
聖書には「神は愛です」と書かれています。神様と一緒に生きるなら、相手を受け入れるのが愛なのか、相手を率直にただすことが愛なのかを、折々に、教えて頂けます。

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