エクソドス

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.05.17
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 9章30節
[新約聖書] 使徒の働き 26章22節
放送日
2019.05.17

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世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。
 イエス様の生涯を記した福音書の中に、イエス様がペテロとヨハネとヤコブの三人を連れて、高い山に登られた出来事が書かれています。山に着くと弟子たちは疲れていたのでしょうね。眠気を催してうとうとし始めてしまいました。その時でした。なんと、白く光り輝く栄光の姿に変貌した、イエス様の姿を見たのです。そして、さらに驚いたことにその場所に旧約聖書に登場するあの有名なモーセとエリヤが現れ、イエス様と話し合っていたと言うのですね。では、モーセとエリヤはイエス様と一体何を話し合っていたのでしょう。聖書にはこう記されています。ルカの福音書9章30節「そして、見よ、二人の人がイエスと語り合っていた。それはモーセとエリヤで、栄光のうちに現れ、イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について、話していたのであった。」こう記されています。
 モーセとエリヤとイエス様が、イエス様の最期について話し合っていたというんですね。実は、この箇所で最期と訳される言葉は、ギリシャ語ではエクソドスといいます。そして、旧約聖書ではですね、このエクソドスという言葉は、出エジプト記のギリシャ語の書名として使われているんです。この出エジプト記というのは、イスラエルの民がエジプトの奴隷状態から脱出して神様の約束の国に向かうということの出来事が書かれた書物です。ですから、今日の箇所でモーセとエリヤとイエス様が話し合っていた最期「エクソダス」とは、イエス様がこれから成し遂げようとすることは、すべての人が、罪と死の束縛から解放され、すべての人に永遠の命が与えられるという、イエス様の十字架と復活の出来事を指しているんですね。イエス様がエルサレムで遂げようとしておられる最期こそ、実は、私たちの永遠の救いにつながるものだということを聖書を教えています。
 後にパウロという人は、使徒の働き26章22節でこう話しています。「このようにして、私は今日に至るまで神の助けを受けながら、堅く立って、小さい者にも大きい者にも証しをしています。そして、話してきたことは、預言者たちやモーセが後に起こるはずだと語ったことにほかなりません。すなわち、キリストが苦しみを受けること、また、死者の中から最初に復活し、この民にも異邦人にも光を宣べ伝えることになると話したのです。」

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