十戒-自由への励まし103

出演者
大嶋重徳
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制作
一般財団法人太平洋放送協会

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アップロード日
2019.05.02
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 出エジプト記 章
放送日
2019.05.02
 世の光の時間です。いかが過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
 聖書には十戒と呼ばれる、神と人との間に結ばれた約束があります。十戒を始めとした聖書のことばは、人間を縛り付けるものではなく、自由へと導くための言葉なのです。
 十戒第九戒は、「隣人に対して偽証をしてはならない」です。人はなぜ、嘘をつくのでしょうか。この大きな問いをこれから考えていきたいと思います。
 この戒めを聞いてすぐに頭に思い浮かぶのは、「きっと嘘をついてはいけないということだなぁ」と思われるのではないかと思います。私が子どもの頃、教会学校で暗唱した十戒の子どもバージョンは、文字通り「嘘をついてはならない」であったと思います。そして、「もしみんなが嘘をついても、神様は知っておられるよ」と言うメッセージが語られたように思うのです。
 しかし、これまでの十戒の学びがそうであったように、十戒とは個人的で内面的な行いだけを問題にしているのではありません。もっと社会的な広がりを持ったことばです。しかし、十戒を教会で子どもたちに語るとき、個人的な内面のこととして教えた方がぴんと来やすいのではないかと思います。さらに、日本人の宗教性というのを考えても、自分の内面を磨き上げ、嘘をつかない、そういう個人倫理化した方が、受け止めやすいという現実もあるかと思います。教会学校の先生もその方が語りやすく、そして十戒を始めとした律法は、さらにより個人化、内面化に傾いていってしまうように思うのです。
 しかし、第九戒の戒めもまた、「結局、嘘をついちゃいけないんでしょ」以上に、一緒に生きる共同体が、嘘をつかない社会になっていくように、偽証を許さない文化形成へと光を放っていきます。「この場所が丸く収まるならば、多少の嘘も必要だよね」と小さな嘘を許していくことが、誰かの人生を大きく損なっていくことを自覚するようにと励まします。そして何よりも、本当のことを言う生き方へと私たちを促すのです。
 本当のこととは、イエス・キリストの良き知らせを伝えていくということです。イエス・キリストこそ、偽りを口にすることなく、私たちに愛を示してくださいました。その愛に触れたとき、私たちは自分を守るための嘘をつくことが、どれだけ愚かで悲しいことなのかと言うことを知ることができました。嘘をついて誰かの人生を損なうことなど、誰もしてはいけないのだということを知ることができたのです。
 このラジオ「世の光」の放送も、また、その良き知らせを皆さんにお伝えしたいと願って放送が続けられています。ぜひ、今日もこの良き知らせを聞き、良き人生を生きていきたいと願います。

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