百人隊長

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • イースター

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アップロード日
2019.04.19
カテゴリ
人物・人生
放送日
2019.04.19

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世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。
 今日は、十字架で釘付けされたイエス・キリストのことをお話しをしたいと思います
 この十字架刑は、ローマ帝国で行われた処刑の中で最も残酷なものでした。処刑される囚人は、自分の十字架を担いで処刑場まで行き、そして両手両足を釘付けされ放置されるのです。ローマ兵は、囚人を殺さない限り何をしても許されたといわれます。ですから十字架につけられる前に、殴る蹴るは当たり前で、ローマ兵は、「お前をこうして痛めつけることは、十字架につけられた時に早く死ねるためだ。ありがたいと思え。」とうそぶくこともあったのです。囚人たちは、苦痛と絶望と恐怖の中で、命が絶えるまで十字架に吊るされていました。
 イエス様が十字架につけられた時も、同じようにローマの兵隊たちはイエス様をいたぶり、イエス様はご自分の十字架を背負って処刑場に行きました。聖書には、この処刑場にはローマの兵隊である百人隊長がいたと書かれています。その名が示すように、ローマの軍隊の歩兵100人の指揮官でした。彼は、イエス様の刑の執行のために責任を任せられた人だったかもしれません。彼は、これまでも何人もの処刑に立ち会ったことでしょう。叫びと呪いの声を上げながら処刑されていく、多くの囚人たちの姿を見てきたはずです。多分今回も、何か世界を騒がせた男が処刑されるのだろうと思っていただけかもしれません。しかし、十字架につけられたイエス・キリストの姿は、これまで彼が見たこともない光景だったのです。イエス様は、自分を釘付けした者たちに、「父よ、彼らを赦したまえ。彼らは自分のしていることがわからないのです。」と祈っているではありませんか。また自分の隣で処刑された犯罪人に、「今日、あなたはわたしと一緒にパラダイスにいます。」と約束されているのです。十字架の苦しみの中で、何一つ呪いの声を上げることなく、「完了した。成し遂げた。」と言われ、息をひきとられました。百人隊長は、イエス様の毅然として苦しみを受けられる姿を見て、「この方は、本当に神の子であった。」と告白したのです。
 イエス様の十字架は、人々の罪を背負う身代わりの十字架でした。だから私たち一人ひとりも百人隊長の告白と同じように、「この方こそ、神の子であり、救い主である。」と告白する者とされていきましょう。

コメント

敬虔な羊
十字架につけられる前に、殴る蹴るは当たり前で、ローマ兵は、「お前をこうして痛めつけることは、十字架につけられた時に早く死ねるためだ。ありがたいと思え。」とうそぶくこともあったのです。
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にわかに信じがたく、なぜそう言い切れるのか?出典を教えていただけますか?

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藤本直司
私がヨルダン川で洗礼を受けし帰途、ゴッホ美術館に立ち寄った際、他の絵画は兎も角、この状景(処刑後、ゴルゴダの丘から蛇行をなして下っていく民衆の列の殿についていた100人隊長が西陽を受けて振り返っている姿)を描いた画が何故か強く印象に残って今も脳裏から離れません。題名や作者の名すら記録しておらず悔やまれます。後日その美術館を訪れ、再会したいと期待を膨らませて同じ場所に立ったのですが、無念ながらその画はなく、数名の館員に尋ねたところ所蔵画ではないので今は何処にあるのか不明との返答。しかし彼ら全員が私同様その画をしっかりと覚えてくれていたのには感動しました。 もしその画の写真があればご照会くだされば幸甚に存じ上げる次第です。
octus@deluxe.ocn.ne.jp 藤本直司(大阪市在住)

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