十字架の目撃者、十字架上の二人の強盗

出演者
福井誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • イースター

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アップロード日
2019.04.17
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 23章43節
放送日
2019.04.17

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世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井誠です。
 今日は、受難週の特別メッセージ。ルカの福音書23章39節?43節から、「十字架の目撃者、十字架上の二人の強盗」と題してメッセージをいたします。では、聖書を開いてまいりましょう。ルカの福音書23章43節から。「イエスは彼に言われた。『まことに、あなたに言います。あなたは今日、わたしとともにパラダイスにいます。』」
 さてイエスが、ゴルゴタの丘で十字架にかけられた時、二人の強盗もまた一緒に十字架に磔にされていました。イエスは朝9時に十字架につけられたといわれますが、この23章の出来事は、もう少しあとのことだったのでしょう。十字架刑の死因は窒息死であったともいわれます。十字架に磔られた体の重みで、腕や胸の筋肉が硬直し呼吸が制限される。やんわりと首を締められた状況が続き、やがて死んでいくとされます。
 そんな苦しみの中で、イエスの両脇に磔にされた一方の強盗は、最後まで悔い改めず、イエスに悪態をついて自分を救うように求めました。しかしもう一方の強盗は、イエスを救い主として認め、信仰をもって見上げ、自分の死後の運命について神の憐れみを求めたのです。悪事をはたらき、十字架刑に値すると判決をくだされた人間が、死の間際に神の憐れみを求めて天国に行きたいなど、虫がよすぎる話のようにも思います。ただ自分がもしこの強盗だったら、その身勝手な気持ちもわからないわけでもないと思いますね。そして、どうでしょう。イエスは悔い改めたこの罪人に憐れみを示されたのです。
 「あなたは今日、わたしとともにパラダイスにいます。」と。実にイエスは、憐れみ深い神を示していますが、それ以上に心を打つのは、まさに十字架で息絶えようとし、全く人のことを考える余裕すらないと思われる状況で、イエスが身勝手な強盗の願いに耳を傾け慰めを与えたことです。イエスは、絶命のまさに最後まで、自分が卑しめられる極限においても、救い主としての生涯を全うされました。イエスはまことの救い主。まことに神の愛を語り伝える伝道者でした。このような正しい方が、この世におられたことに私は感動を覚えます。今日もこのイエスにこそ信頼を寄せて、神の憐れみの中に歩ませていただきたいものです。では良き一週を祈ります。

コメント

中山広子
質問で恐縮ですが
十字架上での右の強盗と表現される人物は、
イエス様から観て右手の方の人なのか?
大衆から観て右の人なのか、ご存じありませんか?

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