「世の光」の時間です。私は牧師の阿部頼義です。突然ですが、皆さん、牧師というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか。何事があっても穏やかな表情でいる人を思い浮かべたりするかもしれません。私も、そのように心に余裕を持って、笑顔で皆さんに神の愛を伝えられたら良いなと思うんですが、、、現実には、教会の様々な仕事だったり、慈善活動だったり、また子育てで忙しくて、心に余裕がないことも多々あります。
あなたも、家事や子育て、仕事や勉強に追われて、自分の時間も、心の余裕も無くなってしまう、そんなことはないでしょうか。毎日忙しく、まるで川の流れに逆らって泳ぐ魚のように、がむしゃらに前に進もうとしていませんか。
そんな方に聞いていただきたい聖書のことばがあります。それはイエス・キリストのことばです。「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」優しいことばですよね。私もこのことばを読むたびに、心が癒やされます。イエス・キリストは私たちが日々頑張っていることを知っておられ、そんなに頑張りすぎないで、休みなさいと言ってくれているのです。
私たちの心が休まらないという理由の一つは、私たちの心の中に不安があるからです。子どものこと、仕事のこと、老後のこと、いろいろな不安がある中で、いつの間にか背負わなくてもよい重荷まで背負ってしまうことがあるのです。そして、そんな不安をかき消すように、頑張り過ぎて疲れてしまう人が多いような気がします。
もし、心の疲れを感じている人がいたら、この聖書のことばを思い出してみてください。「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」そして、繰り返し読んでみてください。
もしかしたら、状況は変わらないかもしれません。でも、忙しさの中でも、心の安らぎを持つことはできるのです。それはちょうど、川の流れに身をまかせて泳ぐことに似ています。流れに身を任せる時、それまでと見える風景が変わってきます。ゆったりと、周りの景色を見ながら進むことができるのです。同じように、キリストに信頼する時、私たちの物事を見る目が変わってきます。忙しい時、少し立ち止まって、あなたに語りかけているイエス様のことばに耳を傾けてみてください。