「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。この一週間、皆さんと新約聖書のマタイの福音書を読み続けることができたことは感謝なことでした。今日は「死人たちに死人たちを葬らせよ」と題してメッセージをいたします。マタイの福音書8章21～22節をお読みします。

また、別の一人の弟子がイエスに言った。「主よ。まず行って父を葬ることをお許しください」ところが、イエスは彼に言われた。「わたしに従って来なさい。死人たちに、彼ら自身の死人たちを葬らせなさい」

今日は、イエスとある弟子の興味深い対話について考えてみましょう。ある弟子が、「まず父を葬ることをお許しください」と願ったところ、イエスはこう答えました。「死人たちに、彼ら自身の死人たちを葬らせなさい」。なかなか衝撃的なことばのようですが、実はとても大切なメッセージが込められています。
この弟子は、イエスに従いたいという思いを持ちながらも、目の前の義務を優先したいと考えていました。確かに、家族の葬儀は重要な行事ですし、現代でも大切なものです。けれどもイエスがここで言いたかったのは、「一時的な出来事に引っ張られて、永遠に価値ある大切にすべきものを見失ってはいけない」ということです。　
確かに、私たちの日々の生活の中で物事を判断する場合、大事にすべきこと、優先すべきことは何なのかをじっくり考える必要があるでしょう。イエスは、物事を深く考え、永続する価値を見据えて選択していくように励ましているのです。
デジタル化が進んだ昨今は、仕事が日常生活の隙間時間にまで入り込み、益々忙しさが加速しているように感じます。その中で、本当に大事にすべきことを考える習慣を持ちたいものです。
では、続けて、聖書に励まされる日々を送っていただきたいと思います。皆様の祝福をお祈りしております。またお会いしましょう。