弱い時にこそ強い

出演者
阿部頼義
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 眠れないとき

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アップロード日
2025.05.12
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] コリント人への手紙第二 12章10節
放送日
2025.05.12

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「世の光」の時間です。私は、神奈川県海老名市にあるグレースガーデンチャーチ牧師の阿部頼義です。今日は、「弱い時にこそ強い」というテーマで聖書からメッセージをお届けします。
皆さんは、一生懸命努力しているのに、なかなか報われなかったり、いくら頑張ってもどうにもならないので諦めてしまったりするような経験はないでしょうか。私たちの人生の中では、多かれ少なかれ、そのような挫折感を味わうことがあると思います。
実は、聖書の中にも、そのような挫折を味わった人物がたくさん出てきます。そのうちの1人に、パウロという人物がいます。彼は新約聖書の大半を書いた偉大な人物ですが、そんな彼でも挫折を経験しました。ある時は、異教徒から攻撃を受けたり、またある時は身内であるはずの教会の内部から誹謗中傷されたりしました。そればかりでなく、持病があり、健康面での弱さも感じていたのです。
彼は何度も健康な体にしてほしいと祈りました。しかし、神は、パウロの祈りに対して、「私の力は、あなたが弱い時にこそ、あなたのうちに発揮されるんだ」と言われたのです。結局パウロの願いは答えられませんでした。しかし、パウロには、ある気づきが与えられました。それは「自分が弱くなればなるほど、そこに神の力が強く働くのだ」ということでした。パウロの中でパラダイムシフトが起こったのです。そして、パウロは名言を言います。「私は、私が弱い時にこそ強い」。この時パウロは弱さをも強さだと捉えることができる知恵を得たのです。
これは、一般的には、なかなか受け入れられない考え方かもしれません。普通は弱さを克服し強くならなければいけないと言われると思います。しかし、実際には、強くなりたいと願うその思いが、自分を苦しめることがあるのです。だから聖書は、自分の力ではなく、神の力に頼りなさいと何度も言っています。神に信頼し、自分の弱さをも強さだと思える時、本来の自分の力が発揮できるようになるからなのです。
もし今、自分の弱さを感じている人がいるなら、ぜひ神様に祈ってみてください。神様は皆さんの弱さのうちに働いてくださるからです。

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