本当のあなたの姿4

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 眠れないとき

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アップロード日
2025.04.10
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 8章
放送日
2025.04.10

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。聖書のルカ福音書8章の、悪霊に憑かれた男性が出てきます。彼はイエス様に「あなたの名前は何か」と聞かれた時、自分のことを「レギオン」、沢山いると言いました。私たちは人から自分に求められるイメージがあります。「あの人は明るいよね」と思われると、そのイメージを保っていないといけない。「どうしたの。今日、暗いよ」どれだけつらくても、「全然、大丈夫」と答えないといけない。私たちは空気を読みながら、求められる顔をしています。そしてその顔をし続けることに苦しんでいる。自分が自分でバラバラで、そんな自分が嫌いなのに、自分が自分でコントロールできない。イエス様はいろんな表情をしてしまうあなたがダメだというのではありません。そうではなく「あまりにも多くの顔を使い分け、自分で自分が耐えられなくなっている」ことを心配されているのです。
彼に取り憑いた悪霊のレギオンは、イエス様の圧倒的な力にたまりかねてイエス様に一つの願いをします。「底知れぬ所に行けとは命じないように」そして豚の群れのなかに入ることを許して欲しいと。すると悪霊どもはその人から出ていって、豚に入りました。すると豚の群れは崖を下って湖へなだれ込み、おぼれ死んでしまったのです。
悪霊に憑かれた彼の目の前には、沢山の豚の群れが険しい崖を駆け下りていく光景が映りました。何百頭もの豚が崖を駆け下りて、凄まじい鳴き声をあげて、湖の中に飛び込んでいく水しぶき。そして次々と溺れ死んでいく光景を彼は見たのです。この時、彼は自分の内側にあるものを目にしました。悲鳴をあげて湖に飛び込んでいく豚の群れの姿は、墓場で、荒野で駆け巡ってしまう自分の姿でした。足かせと鎖を打ち砕き、他の人と同じようなことができず、服を脱ぎ、自分で自分を受け止められず、1人で墓場にいるしかない自分の姿。「レギオン」「たくさんいる」自分自身の内側にある闇と罪の世界でした。彼は神から離れて死の側すれすれにいた自分の姿を見たのです。
イエス様が十字架にかかられたのは、私たちの罪を身代わりに引き受けるためでした。イエス様はこの豚のように叫びながら、十字架で死んでくださいました。私たちを苦しめる幾つも犯し続ける罪を解き放つためにです。

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