大きな光

出演者
大井 満
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 元気をもらいたいとき
  • クリスマス

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アップロード日
2024.12.23
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] イザヤ書 9章2節
放送日
2024.12.23

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「世の光」の時間です。日本キリスト合同教会の教師で、お茶の水聖書学院の大井満です。一週間、この時間を担当します。
もうずいぶん前のことです。私が高校一年生の冬休みに、教会の先輩方に誘われて、山登りに行きました。登りは楽しく順調だったのですが、尾根に出て驚きました。一面の銀世界で、腰の辺りまで積雪があったのです。本来ならここで引き返すべきだったのでしょうが、尾根筋には踏み跡がついていましたので、リーダーの判断で前に進みました。ところがしばらく進むと、一人の登山者に追いつきました。彼が一人でラッセル、つまり雪を掻き分けながら、踏み跡をつけていたのです。彼は私たちにこう言いました。「私はゆっくり行きますから、皆さんお先にどうぞ」。仕方なく私たちは、自力でラッセルしながら尾根筋を進みました。私たちは充分な装備をしていませんでしたから、あっという間にズボンは冷たくなり、体力もかなり消耗しました。そして下山すべき場所に着いたのですが、雪のために下りる道がわかりません。もう夕暮れも近づいています。地図を頼りに、木の枝につかまりながら斜面を降りていきました。やっと小さな道にたどり着いたときには、あたりは真っ暗。わずかな懐中電灯の明かりに照らされながら、麓を目指し、やっと人家の明かりが見えてきたときは、本当に、うれしかったです。これで助かったと思いました。
旧約聖書イザヤ書9章2節に次のように書かれています。「闇の中を歩んでいた民は大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が輝く」。
クリスマスが近づき、イルミネーションの輝きを見るたびに、あの冬の日に見た光を思い出します。クリスマスの光は希望です。私たちが今、闇のような人生を歩んでいるとしても、クリスマスの光であるイエス・キリストを見るならば、確かな希望が与えられます。なぜならイエス・キリストは、私たちを闇の中から光へと導き出してくださる救い主だからです。
あの日、冷えきった体で深夜に家に帰り、ちょうど仮住まいでお風呂がなかったのですが、お湯で体を温めたことも忘れられません。イエス・キリストと出会うと、光の中で、冷えきった体を温めていただけるのです。

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