お心一つで

出演者
山本陽一郎
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 元気をもらいたいとき

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アップロード日
2024.10.07
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 5章12,13節
放送日
2024.10.07

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか?山本陽一郎です。
今から約2000年前。イエス・キリストの前に、一人の病気の人がやって来ます。ルカの福音書5章12節、13節「さて、イエスがある町におられたとき、見よ、全身ツァラアトに冒された人がいた。その人はイエスを見ると、ひれ伏してお願いした。『主よ、お心一つで私をきよくすることがおできになります。』イエスは手を伸ばして彼にさわり、『わたしの心だ。きよくなれ』と言われた。すると、すぐにツァラアトが消えた」
ツァラアト。初めて聞いたという人もいるかもしれません。聖書に出てくる皮膚の病気で、この人のように全身に広がる場合もあったようです。肉体的な辛さはもちろんなのですが、当時は社会的・宗教的にも汚れていると考えられていました。ですから、この病気を患った人は、社会から追放され、町の人々から隔離され、家族とも大切な人とも引き離されたのでした。この人の抱えていた大きな苦しみは、想像もできないほどです。
そのような人がイエス様に会うために出てきました。注目したいのは、「主よ、お心一つで私をきよくすることがおできになります」ということば。実はとっても強い言い方なのですね。意味は「イエス様!あなたが治したいと思いさえすれば、私を治せるはずです!」という感じです。
もう遠慮なんかしない。簡単には諦めない。なりふり構わず、神が祈りに応えてくださると本気で信じて向かっていった心が表れています。なぜなら、この人にとってイエス様は最後の希望だったからです。
私は考えさせられます。自分自身の神に対する姿勢はどうかと。たしかに祈ります。けれども私たちは時として、神の前でさえも、どこか格好をつけていることがあります。また、自分の中で信じ切っていない弱さがあります。神を信頼するより前に、諦めようとしてしまうのです。
イエス様はどうされたでしょうか。この人に応えて、なんと手を伸ばしてさわってくださったのです。そして言われました。「わたしの心だ、きよくなれ」。
神様は私たちにも、「もっと祈ってほしい」「わたしに求めてほしい」と願っておられるのではないでしょうか。

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