あの人はどこにいるのか

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2024.08.20
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 7章10~13節
放送日
2024.08.20

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。
今日は「あの人はどこにいるのか」という題でお話しましょう。自分たちにとって大切な人であるならば、その人を捜し回ることは当たり前のことです。その人が自分たちにとって待ちに待った救い主であれば、なおさらのことですね。ヨハネの福音書7章10節からです。
さて、イエス様は自分の兄弟たちの勧めを断ってガリラヤに留まっていました。ところが、自分の兄弟たちが仮庵の祭に、ユダヤに行った後で、イエス様は人目を忍んでひそかに祭へ行かれたのです。ところで、ユダヤのエルサレムの都では、年に一度の仮庵の祭で、ごった返していました。世界中からユダヤ人たちが巡礼の旅をしながら、祭のために都に集まっていたのです。イエス様にとっては二度目のエルサレム訪問となりました。一回目の時にイエス様の言動を知っていたユダヤ人たちは、今年の祭にもイエスという人物が来ているのではないかと思い、口々に「あの人はどこにいるのか」「あの人を知らないか」と言いながらイエス様を捜し回っていたのです。
「あの人」とは、イエス様を捜し求める人々にとっては、自分たちが待ちに待った「キリスト」「救い主」ではないか、という意味が込められていたのではないでしょうか。ダビデのような王様であり、私たちの愛する祖国をローマ帝国から解放する人、そしてモーセのような預言者であり、外国人のヘロデ王の圧政から自由にする人、そのような「あの人」を、祭に来た人々はイエス様の中に求めていたのです。しかも、祭に集まった群衆の中にはイエス様についていろいろと噂が立っていました。ある人々は、「あの人は良い人だ」と言い、他の人々は「いや、あれは群衆を惑わしている」と言っていました。しかし、ユダヤ人たちの指導者たちを恐れて、イエス様のことを公然と口にする者はいなかったのです。
さて、翻って、私たちは、この三者のうちの誰でしょうか。「あの人はどこにいるのか」とイエス様を捜し求める人ですか。「あの人はただのいい人だ」と言う人でしょうか。それとも、「いや、イエスは人々を惑わす人だ」と言う人でしょうか。一番最初の人、イエス様を捜す人になりたいものですね。

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