成就するためであった

制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2024.08.10
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 2章15節
放送日
2024.08.10

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「世の光」の時間です。福井誠です。この一週間皆さんと新約聖書のマタイの福音書を読み続けることができました。皆さん、いかがでしたか。今日は、「成就するためであった」と題してお話します。では、マタイの福音書2章15節をお読みします。

「ヘロデが死ぬまでそこにいた。これは、主が預言者を通して、『わたしは、エジプトからわたしの子を呼び出した』と語られたことが成就するためであった。」

私はエジプトには何回か行きましたが、初めて行った時に、いささかびっくりしたことがありました。エジプトは、イスラム教の国と勝手に思い込んでいたところがあったのです。しかし、エジプトには結構歴史的に古いキリスト教の会堂がたくさんあります。オールドカイロに行きますと、イエスの家族が、エジプトに逃れて、身を隠して暮らしていたと言われる場所があって、そこに聖セルジオ教会が建っています。なるほど、ヘロデが、2歳以下のユダヤ人を殺せと命令をしていた時に、イエスはここまで逃れてきたのか、と思わされたものでした。
ともあれ、イエスも、東方の博士も、その危機的状況から守られていきます。マタイは、その後、イエスの家族がイスラエルに帰って来て、ナザレという町に住んだことを記録しています。注目すべきは、これら一つ一つが、旧約聖書の預言の成就であったということです。これはマタイ特有の書き方で、マタイは、この福音書を、イエスが旧約聖書に預言されたとおりの、約束の救い主であることを証明するように書き上げました。
大切なのは、神の約束などとっくの昔に消え去っていたと思われていたのに、実は消えていなかったということです。人は物事を忘れますが、神はそうではありません。また人は不真実であっても、神は真実な方で、必ず約束を守られるお方です。私たちが信じるべきは、この約束を守られる神、誠実に物事を進めてくださる神です。
では、この暑さの中で、体調に気を付けて、夏を乗り切ってください。次回をお楽しみに。またこの放送でお会いしましょう。

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