下々の生活に降りて来られた神

出演者
福井 誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2024.08.06
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 1章6節
放送日
2024.08.06

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか?今週は福井誠が担当しています。今日はその2日目、昨日からマタイの福音書を読み始めています。これから一緒に最後までマタイが語るイエスの恵み深いことばに耳を傾けたいと思います。今日は昨日の続きで、マタイの福音書1章から見てまいりましょう。「下々の生活に降りて来られた神」と題してメッセージをいたします。新約聖書のマタイの福音書1章6節をお読みします。

「ダビデがウリヤの妻によってソロモンを生み」

 昨日は、私が大学病院で働いていた時に、お世話になった方のお話をしました。古くから江戸幕府の藩医、医師として仕え、今も立派に医師の家系を受けついでいる、由緒あるお家柄で、その家系図を見せられて、私は、ただただ素晴らしいなあと思ったものです。
そのような意味では、イエスの系図もそうなのかな、と思い、このマタイの福音書の冒頭に記されている、カタカナだらけの、読みにくい系図を読んでいくと、そうではないことに気づかされます。タマル、ラハブ、ルツ、そしてウリヤの妻と4人の女性の名前を見つけます。旧約聖書をよく読んでおられる方でしたら、それぞれわけありの人物だとすぐに気付く名前です。たとえばタマルは遊女を装って義父の子を産んだ女性でした。また、ラハブは遊女でした。そしてルツはユダヤ人の集会には加わることを禁じられた異邦人の女性。そしてウリヤの妻は、ダビデ王に夫を殺されて王宮に召し抱えられた人妻でした。
こうして見ていくと、この系図は、イエス・キリストが全人類の約束の救い主である歴史的証拠を示すとは言っても、その内容は、あまりにも不名誉なもの、世間様に誇って見せるようなものではありません。実に、醜聞に満ちたダビデ王家の歴史を物語っているのです。しかし約束の救い主は、まさに、そのような罪人の現実の世界の中に誕生されたのです。私たちが信じる神は、天高く、遠いところに鎮座しておられる気高い方のように思われますが、実際には、私たちの、下々の汚れた世界に降りてきてくださったお方です。神は実に、謙遜に、私たちとともに歩まれるお方なのです。この神を信じましょう。

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